やくざが出版社や学園の運営、更には病院経営などにまで手を出すという人気シリーズです。
全国のやくざに顔がきく阿岐本組の組長阿岐本雄蔵、その阿岐本組の代貸の日村が阿岐本組長の指示で冒頭に書いたような様々の難題に立ち向かっていかなければならない、まさに中間管理職の悲哀が描かれます。と言っても悲壮感漂う物語ではなく、コミカルな娯楽小説です。
単純に娯楽に徹した物語として非常に良くできていて面白いです。お勧めです。
ちなみに、このシリーズのスピンオフ作品として、『マル暴甘糟シリーズ』が出版されています。2017年12月06日現在では、『マル暴甘糟』『マル暴総監』の二冊が出されています。
本任侠シリーズで、ほんの少しだけ顔を出す、気の弱いマル暴刑事である甘糟を主人公としたユーモアに満ちた警察小説で、こちらもお勧めです。
また、第二作の『任侠学園』を原作として、西田敏行、西島秀俊のダブル主演で映画化もされています。