少年と犬   ( 馳 星周   2020年8月4日

本書『少年と犬』は、岩手から九州までを旅した多門という名の犬と旅の途中で出会った人々との交流を描いた連作の短編小説集です。 2020年下期の直木賞を受賞した本書『少年と犬』ですが、読了後に「動物ものはずるい」という言葉の … “少年と犬” の続きを読む

付添い屋・六平太 妖狐の巻 願掛け女   ( 金子 成人   2020年7月30日

浪人・秋月六平太が付添い屋として稼ぐ手当てを得てからそろそろ十年になろうとしていた。ある夜、頬被りをした男に刃物で寝床を襲われて以来、只ならぬ殺意が六平太の身辺を漂いはじめる。訝しみつつも、『飛騨屋』のお内儀・おかねの咳 … “付添い屋・六平太 妖狐の巻 願掛け女” の続きを読む

黙示   ( 今野 敏   2020年7月28日

本書『黙示』は、『萩尾警部補シリーズ』の『確証』『真贋』に続く第三弾となる長編の警察小説です。 ただ、古代史を絡めた本作品は、居ながらにして推論だけで謎を解決するミステリ用語でいう安楽椅子探偵を思わせる展開で、私の好みと … “黙示” の続きを読む

銀花の蔵   ( 遠田 潤子   2020年7月26日

本書『銀花の蔵』は、田舎の醤油蔵を舞台にした一人の少女の成長の様子を記した長編の家族小説です。 殆ど全編が哀しみに彩られた、しかし希望だけは失われてはいない物語ですが、私の好みとは異なる作品でした。   絵描き … “銀花の蔵” の続きを読む