大沢 在昌 雑感
1956年生まれ。愛知県名古屋市出身。慶応義塾大学中退。
1979年 第1回小説推理新人賞を「感傷の街角」で受賞し、デビュー。
1986年 「深夜曲馬団」で日本冒険小説大賞最優秀短編賞受賞。
1991年 「新宿鮫」で第12回吉川英治文学新人賞と第44回日本推理作家協会賞長編部門受賞。
1994年「無間人形 新宿鮫4」で 第110回直木賞。
2001年「心では重すぎる」で日本冒険小説大賞。
2002年「闇先案内人」で日本冒険小説大賞を連続受賞。
2004年 「パンドラ・アイランド」で第17回柴田錬三郎賞受賞。
第一回日本推理作家協会チーフブレンダー。
2006年「狼花 新宿鮫9」で日本冒険小説大賞。
2010年第14回日本ミステリー文学大賞受賞。
2012年「絆回廊 新宿鮫10」で日本冒険小説大賞。
2013年 ロイヤルアングラー賞受賞。
2014年「海と月の迷路」で第48回吉川英治文学賞受賞。
大沢在昌という名前を最初に聞いたのは『黄龍の耳』という漫画の原作者としてだったのか、『新宿鮫』という日本推理作家協会賞受賞作品の著者としてだったのか、今では定かではありません。でも、漫画の原作者の名前を覚えていたのですから、その漫画自体を面白く読んでいたのでしょう。実際、ちょっと調べてみたらスーパーヒーローが大活躍するその内容もすぐに思い出しました(でも忘れてはいたということです)。
この作家も作品数が多い。基本的にハードボイルド、アクションものと言えるのでしょうが、中に『らんぼう』のようなコメディタッチの作品もあります。
種々のジャンルを書き分ける多作の作家ではありますが、エンターテインメント小説の書き手として抜群の面白さを持つ、職人的な作家さんの一人であることは間違いありません。
私が読んだのは全作品中の3分の1位でしょうか。なかなか読破とまではいかないようです。
また、同じくベストセラー作家である宮部みゆきや京極夏彦らと共に「株式会社大沢オフィス」を設立したこともミステリーファンの間では有名な話ですね。公式サイトは「大極宮」です。