『十二人の死にたい子どもたち』が映画化されます。
冲方丁著の『十二人の死にたい子どもたち』が映画化されることになり、その予告編も発表されました。
監督は「明日の記憶」や実写版「20世紀少年」三部作の堤幸彦で、杉咲花、新田真剣佑他の豪華キャストだそうです。
予告編です。
詳しくは、
を参照してください。
面白い小説を探している時に何かのヒントになるかもしれません。
冲方丁著の『十二人の死にたい子どもたち』が映画化されることになり、その予告編も発表されました。
監督は「明日の記憶」や実写版「20世紀少年」三部作の堤幸彦で、杉咲花、新田真剣佑他の豪華キャストだそうです。
予告編です。
詳しくは、
を参照してください。
第159回直木三十五賞は島本理生氏の『ファーストラヴ』に決定しました。
内容は、「手に汗握るミステリー」ということでしたが、確かに後半はそうでした。いわゆる法廷ものとしての面白さを十分に満喫できました。
しかし、前半は人物の心象に深く入り込んで、親と子、男と女の抱える問題に焦点が当てられていて、私の好みからは少しずれた印象でした。
ただ、そうした前半の物語も、全体としてみると後半の意外な展開へと導くために必要だったのかもしれません。私にはそれでも若干の不満は残りますが、それだけの人物の内心への肉薄が会ってこその後半なのでしょう。
ちなみに、「直木賞」と言えば、下掲のサイトです。
芥川賞、直木賞の講評や裏話など、さまざまな情報満載のサイトで、おすすめです。
詳しくは、
※ 直木三十五賞|公益財団法人日本文学振興会 – 文藝春秋
か
※ 直木賞のすべて
を見てください。
候補者一覧(作者名50音順)
候補者名 | 候補作 | 出版社 |
---|---|---|
上田早夕里 (うえだ さゆり) |
破滅の王 | 双葉社 |
木下昌輝 (きのした まさき) |
宇喜多の楽土 | 文藝春秋 |
窪美澄 (くぼ みすみ) |
じっと手を見る | 幻冬舎 |
島本理生 (しまもと りお) |
ファーストラヴ | 文藝春秋 |
本城雅人 (ほんじょう まさと) |
傍流の記者 | 新潮社 |
湊かなえ (みなと かなえ) |
未来 | 双葉社 |
です。
やっと、全作品を読み終えました。
作者名、作品名はそれぞれに本サイト内の作者、作品頁へとリンクしています。
よろしかったらそちらもご一読をお願いいたします。
詳しくは、
※ 本屋大賞
を見てください。
候補者一覧(作者名50音順)
です。
例によって、今日図書館に予約しました。読み次第アップします。
第158回直木三十五賞は門井慶喜氏の『銀河鉄道の父』に決定しました。
「生涯夢を追い続けた賢治と、父でありすぎた父政次郎との対立と慈愛の月日」を描いた、宮沢賢治とその父親の物語です。
門井慶喜氏と言えば、『家康、江戸を建てる』で第155回直木賞の候補作品となったことが記憶に新しいところです。
この作品は徳川家康が江戸に新たな町づくりを始めるに際しての物語で、技術者集団としての、家康配下の人たちについて書かれた、全五話からなる短編の時代小説集です。これまでの歴史小説とは異なった視点で描かれた、かなり読み応えのある作品集でした。
ちなみに、「直木賞」と言えば、下掲のサイトです。
芥川賞、直木賞の講評や裏話など、さまざまな情報満載のサイトで、おすすめです。
明けましておめでとうございます。
昨年中は本サイトに訪問いただきありがとうございました。
本年もよろしくお願い致します。
今年の三が日は久しぶりに、全部ではありませんが箱根駅伝を見、またこちらも全部ではありませんが大学ラグビーの準決勝を見ることができました。
箱根駅伝は、ありふれた言葉ではありますが変わらずにいろいろなドラマが展開しましたね。往路こそ東洋大学に一位を譲りましたが、復路で盛り返し優勝した青山学院大学は見事でした。
ラグビーも久しぶりの明治大学の復活が頼もしく、また帝京大学の強さを改めて認識したゲームでもありました。東海大学も強かったのですが、ミスが目立ったのは残念でした。2018年1月7日に行われる決勝戦が楽しみです。
読書レビューのサイトらしく書くと、駅伝では三浦しをんの『風が強く吹いている』がありますし、また学連選抜チームの活躍を描いた堂場瞬一の『チーム』という作品があります。
堂場瞬一はラグビーを描いた作品も書かれていて、『二度目のノーサイド』ほかの作品があります。ただラグビーをテーマにした小説は少なく、他には石原慎太郎の『青年の樹』の主人公がラグビーをやっていたのではなかったでしょうか。
実際の試合を見て、またこれの作品を読み返すのもまた楽しいかもしれません。
このサイトも四年近くになろうとしています。個人的には、セミリタイアと言ってきた私の仕事も本格的なリタイア状態になってきたので、このサイトにもいろいろと手を入れようかと思っているこの頃です。併せて、別館として書き続けている「とにかく読書録」も在りようを考え直すつもりでいます。
少しずつ訪問して下さる方も増えていますし、より読みやすいサイトを目指しゆっくりと手を入れていきたいと考えていますので、今後ともよろしくお願い致します。
詳しくは、
※ 直木三十五賞|公益財団法人日本文学振興会 – 文藝春秋
か
※ 直木賞のすべて
を見てください。
候補者一覧(作者名50音順)
候補者名 | 候補作 | 出版社 |
---|---|---|
彩瀬まる (あやせ まる) |
くちなし | 文藝春秋 |
伊吹有喜 (いぶき ゆき) |
彼方の友へ | 実業之日本社 |
門井慶喜 (かどい よしのぶ) |
銀河鉄道の父 | 講談社 |
澤田瞳子 (さわだ とうこ) |
火定 | PHP研究所 |
藤崎彩織 (ふじさき さおり) |
ふたご | 文藝春秋 |
です。
やっと、読み終えました。作者名、作品名はそれぞれに本サイト内の作者、作品頁へとリンクしています。
よろしかったらそちらもご一読をお願いいたします。
今やカズオ・イシグロ氏のノーベル文学賞受賞の話で持ちきりです。不幸なニュースが氾濫するこの世の中で、あまり無い明るい話題です。
カズオ・イシグロという名前はほとんど知りませんでした。ただ、2009年12月に友人から良い本だと借りて読んだ『夜想曲集 - 音楽と夕べをめぐる五つの物語』という作品を読んだことがあるばかりです。
この作品集はなんとも不思議な短編集で、殆どの物語は特に際立ったエピソードがあるわけでもなく、主人公である音楽家の日常に投じられた小さな非日常が淡々と描かれるだけの物語だと、当時の読書メモに書いています。
読者を楽しませることを主眼として書かれたエンターテインメント作品ばかりを読み続けている私にはよく理解できない小説だったようです。
ただ、「だからといって面白くないからもう二度と読みたくないというわけではない。」とも書いていて、高度に文学性の高い作品集であるために読み手である私の感性がついていけなかったのでしょう。
その時に、この作家が映画化もされた『日の名残り』という作品を書いた人だと知りました。
この『日の名残り』は第2次世界大戦後のイギリスの田園地帯にある邸宅を舞台にした作品で、「BOOK」データベースによりますと「失われつつある伝統的な英国を描いて世界中で大きな感動を呼んだ英国最高の文学賞、ブッカー賞受賞作。」だということです。
この映画のタイトルだけは知っていて、かなり良い映画だという認識はあったので、このカズオ・イシグロという名の作家に対する印象が良くなったと書いています。
カズオ・イシグロ氏についてネットで調べると、『わたしを離さないで』という作品が綾瀬はるかの主演でTBS系でドラマ化されていたという記事がありました。
私はほとんどドラマを見ないので、このドラマの存在すらも知らなかったのですが、視聴率はあまりよくなかったとのことです。
この作品は、「イギリスのある施設で育てられている子どもたちが、実は多くの人々を救うための重要な使命を担っていることがやがてわかる、悲しい物語」らしく、舞台を日本に置き換えてられていたこともあり、今なら高視聴率を期待できたろう、とも書いてありました。( Asagei plus : 参照 )
このカズオ・イシグロ氏は、現在はイギリス国籍を取得されていて、そういう法律的な意味では日本人とは言えないのかもしれませんが、それはそれとして、「日本」という国をそのルーツに持っておられる作家さんの受賞は素直にうれしいものだし、歓びたいものだと思います。
第157回直木三十五賞は佐藤正午氏の『月の満ち欠け』に決定したそうです。
残念ながら、わたしはこの作品は未だ読んでいません。
あと一、二週間のうちには読むことができるでしょう。読み次第、感想をUPするつもりでいます。
ちなみに、「直木賞」と言えば、下掲のサイトです。
芥川賞、直木賞の講評や裏話など、さまざまな情報満載のサイトで、おすすめです。