湊 かなえ 雑感
1973(昭和48)年、広島県生まれ。2007(平成19)年、「聖職者」で小説推理新人賞を受賞。翌年、同作を収録する『告白』が「週刊文春ミステリーベスト10」で国内部門第1位に選出され、2009年には本屋大賞を受賞した。2012年「望郷、海の星」で日本推理作家協会賞短編部門、2016年『ユートピア』で山本周五郎賞を受賞。2018年『贖罪』がエドガー賞候補となる。他の著書に『少女』『Nのために』『夜行観覧車』『母性』『望郷』『高校入試』『豆の上で眠る』『山女日記』『物語のおわり』『絶唱』『リバース』『ポイズンドーター・ホーリーマザー』『未来』『ブロードキャスト』、エッセイ集『山猫珈琲』などがある。引用元:湊かなえ | 著者プロフィール | 新潮 : 参照
湊かなえと言えば、『告白』という作品が思い浮かびます。
この『告白』は2009年本屋大賞を受賞し、300万部を超える大ベストセラーとなったそうです。
私個人としてはこの作品は読んではいません。それは、この『告白』を原作として松たか子主演で制作された映画をテレビで見たことで満足してしまったからでもあります。
さらに言えば、映画を見てその内容の暗さに原作にまで手が出なかったというのが本当のところです。
この私の感想はそれほど的外れではなく、読んだ後に嫌な気分になるミステリーという意味で「イヤミス」というジャンルを世に広めた、という解説がありました(ウィキペディア : 参照)。
しかし、私の好みとは関係なく、湊かなえという作家は、2013年上期に『望郷』で、2016年上期に『ポイズンドーター・ホーリーマザー』で、さらに2018年上期には『未来』という作品で、それぞれに直木賞三十五賞の候補となっているほどに評価は高く、また人気もある作家です。
さらに、この作家は『落日』で2019年下半期の第162回直木賞の候補作にもなっています。
しかし残念ながら、都合四度も候補作となりながら、やはり受賞とはなりませんでした。