佐伯 泰英

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空也十番勝負シリーズ(2019年04月15日現在)

  1. 青春篇 声なき蝉(上・下巻)
  2. 青春篇 恨み残さじ
  3. 青春篇 剣と十字架
  1. 青春篇 異郷のぞみし
  2. 青春篇 未だ行ならず(上・下巻)

 

2016年1月に完結した人気シリーズ『居眠り磐音 江戸双紙シリーズ』の続編と言ってもいいのかもしれません。

居眠り磐音 江戸双紙シリーズ』の主人公の坂崎磐音の嫡子である空也を主人公とし、空也の武者修行の様子が描かれています。

 

空也シリーズの第一弾目の『声なき蝉(上・下)』の「あとがき」に、著者佐伯泰英氏の父親の故郷が熊本県球磨郡だとありました。

本シリーズが、まずは熊本県の南部にある今の人吉市あたりから鹿児島に入り、薩摩を舞台としていること、第二巻の『恨み残さじ』はまさに球磨郡五木村あたりを舞台としていることに納得がいったものです。

この人吉には「タイ捨流」という新陰流の流れをくむ流派があります。この流派は上泉伊勢守秀綱の弟子丸目蔵人佐を始祖とする流派であり、本シリーズにも空也が世話になる「丸目道場」として登場しています。

 

本シリーズは青春小説としての色合いよりも、この佐伯泰英という作者による金杉惣三郎とその子清之助とを主人公とする『密命シリーズ』に似ているかもしれません。

まだ数巻しか読んでいないので確たることは言えないのですが、『密命シリーズ』の金杉惣三郎・清之助親子は剣の道にストイックに邁進する剣豪小説そのものと言ってもいいと思われますが、本シリーズは同じ剣豪ものでも少し色合いが異なるようです。

やはり、空也の成長がメインであり青春小説の側面が強く、それに磐根も身を引いたわけではなく『居眠り磐音 江戸双紙シリーズ』の登場人物も顔を見せていますので、より庶民的な印象があると思われます。

 

いずれにしても、磐根シリーズのあとを継ぐにふさわしいシリーズだと思われます。

 

ちなみに、『空也十番勝負シリーズ』の第五弾『青春篇 未だ行ならず(上・下巻)』をもって、「青春篇完結!」という表示がありました。

第五弾の『青春篇 未だ行ならず(上・下巻)』が五番勝負ですので、『空也十番勝負シリーズ』の中の「青春篇」が終わるのだろうとは思いますが、この後どのような展開になるものか、ただ、楽しみに待つだけです。

[投稿日]2019年03月28日  [最終更新日]2019年5月20日
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空也十番勝負
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佐伯通信 | 佐伯泰英 ウェブサイト
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居眠り磐音 江戸双紙<公式HP>‐双葉文庫
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