主人公が剣の達人という設定はまあ当たり前といえば当たり前なのですが、隠居の身なのです。ということは普通歳をとっています。といっても還暦過ぎの私よりは若い50代半ばですが。
つまりは激しい動きにはついていけず、そこそこ危機に陥るのです。そこをやはり剣の使い手の菅井紋太夫や、岡っ引きだった孫六達が手助けします。勿論この二人も若くはありません。
その他に研師の茂次や更には「はぐれ長屋」の住人たちも絡み、事件を解決していくのです。
設定も面白いし、読んでいてリズムもあり気楽に読み進めることができます。お勧めです。
はぐれ長屋の用心棒シリーズ(2016年12月16日現在)
- 華町源九郎江戸暦
- 袖返し
- 紋太夫の恋
- 子盗ろ
- 深川袖しぐれ
- 迷い鶴
- 黒衣の刺客
- 湯宿の賊
- 父子(おやこ)凧
- 孫六の宝
- 雛の仇討ち
- 瓜ふたつ
- 長屋あやうし
- おとら婆
- おっかあ
- 八万石の風来坊
- 風来坊の花嫁
- はやり風邪
- 秘剣霞颪
- きまぐれ藤四郎
- おしかけた姫君
- 疾風の河岸
- 剣術長屋
- 怒り一閃
- すっとび平太
- 老骨秘剣
- うつけ奇剣
- 銀簪の絆
- 烈火の剣
- 美剣士騒動
- 娘連れの武士
- 磯次の改心
- 八万石の危機
- 怒れ、孫六
- 老剣客踊る
- 悲恋の太刀
- 神隠し
- 仇討ち居合