ネタばれになるのであまり詳しくは書けないけど、途中から主人公のキャラが変わってしまっている感があり、なじみにくくなりました。
やはり、それまでの市井に住んでいた主人公にこそより親しみを感じていたのです。主人公の語り口の変貌のためかとも思ったのですが、結局は今の主人公が高所からの物言いになっているようで、親しさを感じにくくなっているのではないでしょうか。
とはいえ、物語としてのこのシリーズが面白くない、というわけではなく、好きなシリーズのひとつであることには間違いありません。ただ、より身近に感じていたいという読者の我儘なのでしょう。
佐伯泰英作品の中でも一番の人気シリーズで、平成の大ベストセラーなのですから一般的にも受け入れられている作品です。
居眠り磐音江戸双紙シリーズ(2015年03月21日現在)
- 陽炎ノ辻
- 寒雷ノ坂
- 花芒ノ海
- 雪華ノ里
- 龍天ノ門
- 雨降ノ山
- 狐火ノ杜
- 朔風ノ岸
- 遠霞ノ峠
- 朝虹ノ島
- 無月ノ橋
- 探梅ノ家
- 残花ノ庭
- 夏燕ノ道
- 驟雨ノ町
- 螢火ノ宿
- 紅椿ノ谷
- 捨雛ノ川
- 梅雨ノ蝶
- 野分ノ灘
- 鯖雲ノ城
- 荒海ノ津
- 万両ノ雪
- 朧夜ノ桜
- 白桐ノ夢
- 紅花ノ邨
- 石榴ノ蠅
- 照葉ノ露
- 冬桜ノ雀
- 侘助ノ白
- 更衣ノ鷹 上
- 更衣ノ鷹 下
- 孤愁ノ春
- 尾張ノ夏
- 姥捨ノ郷
- 紀伊ノ変
- 一矢ノ秋
- 東雲ノ空
- 秋思ノ人
- 春霞ノ乱
- 散華ノ刻
- 木槿ノ賦
- 徒然ノ冬
- 湯島ノ罠
- 空蝉ノ念
- 弓張ノ月
- 失意ノ方
- 白鶴ノ紅