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池波 正太郎 雑感

池波正太郎と言う人はあまりに大物すぎて、「山本周五郎」や「藤沢周平」「司馬遼太郎」などと同様、改めてここで書く必要のない人とは思うのですが、そうもいかないのでしょう。

この作家について言い古されたことではありますが、ストーリー自体が面白いのは勿論、文章が読み易く、登場人物が良く書き込まれていて物語の世界に入りやすいことが挙げられます

とにかくその作品が多数繰り返し映像化、舞台化されていてその面白さは保証されています。例えば下掲作品以外にも「雲霧仁左衛門」「真田太平記」「侠客」などきりがありません。

ただ、私が読んだのはその中の主だったものだけです。今も目の前の本棚に読みかけの「真田太平記」が並んでいます。いつでも読めるとなれば、つい新刊、新しく知った面白そうな本を手に取ってしまうのです。

その作品数も多数であり、下記のものは単に参考です。

以上のことを踏まえご覧ください。

[投稿日] 2014年12月29日  [最終更新日] 2015年7月6日

おすすめの小説

おすすめの時代小説作家 その一

池波正太郎作品同様に読み易い作品という観点から纏めてみました。
子母澤 寛
歴史小説、物語性をあわせもつ小説として「勝海舟」は大長編で読みごたえがあります。そして、海舟の父「勝小吉」の物語「父子鷹」「おとこ鷹」がまた面白いのです。
司馬 遼太郎
梟の城」を始めとする初期作品はエンターテインメント性も強く、読み易い作品です。
隆 慶一郎
コミック「花の慶次」の原作となった「一夢庵風流記」他、その面白さは天下一品です。
海道 龍一朗
真剣」は、池波正太郎の「剣の天地」と同じく上泉伊勢守信綱を描いた物語です。

おすすめの時代小説作家 その二

読み応えのある作品という観点から纏めてみました。
司馬 遼太郎
歴史小説の分野といえばはこの人でしょう。「坂の上の雲」、「竜馬がゆく」は必読書だと思っています。
山本 周五郎
時代小説と言えば、市井もの、武家ものを問わずこの人を外すわけにはいきません。読み易い本、として取り上げてもいいかもしれません。
藤沢 周平
山本周五郎と並び称せられる大家ですね。「蝉しぐれ」など映画化された作品も多く、特に情景描写は素晴らしいと思います。
葉室 麟
直木賞受賞作の「蜩の記」他、凛としたその文章は絶品です。
青山 文平
白樫の樹の下で」他の、武士の生き様を描いたその作品群ははずれが無く、今一番好きな作家さんです。
朝井 まかて
樋口一葉らの師である歌人中島歌子を描いた「恋歌」には心を打たれました。本屋が選ぶ時代小説大賞2013及び第150回直木賞受賞作品です。

それ以外の読みやすい時代小説の作家

山本 一力
あかね空」他の作品は、朴訥な文体でいながら細やかな人情を語ります。
鳥羽 亮
時代劇にはつきもののチャンバラシーンと言えば、今ではこの人が一番真に迫っているのではないでしょうか。
和田 竜
映画化もされた「のぼうの城」や本屋大賞を受賞した「村上水軍の娘」など、実に視覚的でスピーディだと思っていたら元々は脚本家だったのだそうです。
風野 真知雄
独特のタッチで描く人です。ちょっと癖があるので、人によってはとりつきにくいかもしれません。
佐伯 泰英
居眠り磐音江戸双紙」など、現代のベストセラー作家です。

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