隆 慶一郎 雑感
この隆慶一郎という作者のことは、最初、その物語の面白さにはまった原哲夫のコミック「花の慶次」が隆慶一郎の「一夢庵風流記」という小説を原作としていることで知りました。もう既に鬼籍に入られている方であること、この小説が直木賞の候補にまでなったこと、この作者が多方面で評価されていることもその後知りました。
この原作がまた漫画に負けず面白いのです。そのエンターテインメント性は素晴らしく、当然のことながら他の作品をも読もうという気にさせられました。
この作者も脚本家であったようです。脚本家出身の作家は読者を楽しませることに長けているのでしょう。和田竜にしてもそうですが、脚本家出身の作家の文章はエンターテインメント性が強いように感じられます。
私が三冊しか読んでいないので紹介もその三冊しかできませんが、他の本も間違いなく面白いと思います。隆慶一郎という人は小説家としての活動期間は五年と短いですが、発表された本はどれも面白い(筈)です。少なくとも既読の三冊は面白い物語でした。
そういう作家ですので、面白さは言うまでも無く、お勧めです。
[投稿日] 2015年03月18日 [最終更新日] 2015年5月25日