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和田 竜 雑感

大阪生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。番組制作会社泉放送制作に就職するが3年で退職し、繊維・ファッション業界専門の新聞社に転職。

業界紙記者のかたわら執筆したオリジナル脚本『忍ぶの城』で第29回城戸賞を受賞。

2007年(平成19年)11月 『忍ぶの城』を小説化、『のぼうの城』として出版。翌年第139回直木賞候補作となる。
2009年(平成21年) 『忍びの国』で第30回吉川英治文学新人賞候補。
2012年(平成24年) 和田自ら脚本を担当した『のぼうの城』が映画化され公開。
2014年(平成26年) 『村上海賊の娘』で第35回吉川英治文学新人賞と2014年本屋大賞、第8回親鸞賞を受賞、第27回山本周五郎賞の候補作となる。
(ウィキペディアより)

「忍城」をめぐる戦いで面白い小説があるとの情報を得たのはネット上のことだったと思います。いつものように面白い本の情報を探してネットサーフィンをしているときにアンテナに引っかかったのです。

今となってはどこのサイトだったかは忘れましたが、読んでみると確かに面白い。視覚的で、テンポがあって実に読みやすい。登場人物が生き生きと駆け回っているのです。このようにネットで得た情報がヒットすると実に嬉しいものです。

ただ、その後続けで出版された二作品が第一作目に比べると若干勢いがなくなっている気がするのが残念ですが・・・。

と書いていたのですが、その後の作品が凄かった。第四作目となる『村上海賊の娘』は2014年の本屋大賞他を受賞します。もともと脚本を書いておられたからなのか、読み手の想像力をかき立てる文章の読みやすさは増していて、本屋大賞も納得でした。

[投稿日] 2014年12月26日  [最終更新日] 2019年3月28日

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