大沢 在昌

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ボディガード・キリ シリーズ』とは

 

本名も年齢もよく分からない、一匹狼のボディガードの孤高の戦いを描く冒険小説のシリーズです。

 

ボディガード・キリ シリーズ』の作品

 

ボディガード・キリ シリーズ(2024年03月03日現在)

  1. 獣眼
  2. 爆身
  1. 予幻

 

ボディガード・キリ シリーズ』について

 

主人公の“キリ”は、本名も年齢も不詳です。

「無縁神木流」という実践派の古武術の遣い手であり、武道というより人殺しの手段だとキリ自身が自分の武術について語っています。

感情の表出が抑えられ、行動で示すという意味ではまさにハードボイルド小説だということができると思います。

ウィキペディアによれば、大沢在昌という作家の言うハードボイルド小説とは『「惻隠の情」であり、「傍観者のセンチメンタリズム」である。自分の生き方を貫き、自らが傷つきながらも闘うことを選ぶ男の心情を描く物語である。』と書かれています( ウィキペディア : 参照 )。

そういう意味でも本シリーズはまさにハードボイルド小説であり、自分の自由な生き方を貫いて、また依頼者の依頼を全うするために身命を賭して叩く男の姿が描かれているのです。

そういう意味でもまさにハードボイルド小説だということができると思います。

 

ボディーガードを主人公とした物語と言えば、今野敏の『ボディーガード工藤兵悟』シリーズを思い出します。

シリーズ初期の作品は別として、近時の作品は今野敏らしい、アクション描写に力を入れた面白い作品に仕上がっています。

 

 

また、渡辺容子の『左手に告げるなかれ』を第一冊目とする「八木薔子シリーズ」もリアルな作品でした。

本書で保安士だった主人公は、次作の『エグゼクティブ・プロテクション』では女性ガードマンになっており、物語もアクション性を帯びたミステリーとなっています。

 

 

海外の作品に目を向けると、A・J・クィネルの書いた元傭兵を主人公とした『燃える男』から始まる『クリーシィ』シリーズがまず挙げられます。

このシリーズは「情」の側面をも持ち合わせた、日本人向けの上質の冒険小説でした。デンゼル・ワシントン主演で映画化もされましたが、残念ながら小説とは全くの別物となっていました。また、DVDも無いようです。

[投稿日]2024年03月03日  [最終更新日]2024年3月3日
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