佐伯 泰英

酔いどれ小籐次留書シリーズ

イラスト1
Pocket

写真は Amazon にリンクしています。

楽天Booksは 願かけ 新・酔いどれ小籐次 2 (文春文庫) [ 佐伯泰英 ] へ。


近ごろ、小籐次が研ぎ仕事をしていると、その姿に手を合わせ念仏を唱え柏手を打つ者、さらには賽銭を投げる者が続出する。周囲は面白がるが、小籐次は店仕舞いを余儀なくされた。一方おりょうの芽柳派では、門弟の間で諍いが起き、おりょうを悩ませる。ふたつの騒動は、誰が、何の目的で企てたものなのか。シリーズ第2弾!

新・酔いどれ小籐次シリーズ第二巻となる長編の痛快時代小説です。

何故か理由も分からないままに、小籐次をひたすらに拝むとご利益があるとの噂が立ち、小籐次の仕事場所には、小藤次を拝もうとする参拝客が列をなすのでした。そして、そのさい銭の額も相当な額に上るようになったのです。

こうした事態はお城でも関心を呼び、小藤次本人にも累が及びかねない状況になっていたのですが、その裏で動き回る影があり、それは余波は駿太郎にも及んだのでした。

一方、おりょうの歌会では門弟の間でいさかいが起き、門弟数が減る事態になっていました。

本シリーズが新しくなり、前巻では「江戸の知られざる異界をテーマ」にするなどという、よく分からないことを言われていたのですが、両シリーズの間に数年が経過していただけであって、従来とほとんどその内容は変わっていませんでした。

第二巻である本書でも同様で、単に出版社が変わったというだけで何の影響も無い、筋の運びようです。

ただ、時間が経過している分だけ駿太郎が成長し、物語の中での重要な位置を占めるようになってきているのです。

小藤次とおりょうの仲も変化はなく、ただ、駿太郎の本当の父親は小藤次により返り討ちにあっているという事実だけが気にかかります。

佐伯泰英作品の中では私が一番好きな本シリーズですが、新らしくなってもそれほど内容に変化はありません。それがいいことなのか、悪いことなのか分かりませんが、今は単純に喜びながら、続刊を待ちたいと思います。

[投稿日]2017年09月04日  [最終更新日]2017年9月4日
Pocket

おすすめの小説

おすすめの軽く読める時代小説

どちらかと言えば近年にデビューされた、新人の時代小説作家による軽く読める時代小説です。
軍鶏侍シリーズ ( 野口 卓 )
デビュー作の軍鶏侍は、藤沢周平作品を思わせる作風で、非常に読みやすく、当初から高い評価を受けています。
とんずら屋シリーズ ( 田牧 大和 )
隠された過去を持つ弥生という娘の「夜逃げ屋」としての活躍を描く、連作の短編集です。痛快活劇小説と言えるでしょう。この作家には他にからくりシリーズという娘が主人公のシリーズもあります。
付添い屋・六平太シリーズ ( 金子 成人 )
さすがに日本を代表する脚本家のひとりらしく、デビュー作である本シリーズも楽に読み進むことができる作品です。
濱次シリーズ ( 田牧 大和 )
歌舞伎の世界を舞台にした小粋なシリーズです。他にもいくつかのシリーズを抱えていますが、どれも読みやすく楽しめます。
紀之屋玉吉残夢録シリーズ ( 水田 勁 )
門前仲町の芸者置屋「紀之屋」の幇間である玉吉を主人公とした、軽いハードボイルドタッチの読み易いシリーズです。
本

関連リンク

佐伯泰英 ウェブサイト
佐伯泰英の新刊予告、著者エッセイ、編集担当者コラムを載せたミニ新聞などのコンテンツを抱えるサイトです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です