『イクサガミ シリーズ』とは
本『イクサガミ シリーズ』は山田風太郎を彷彿とさせるエンターテイメントに徹した作品です。
明治維新直後を時代背景にした痛快活劇小説であり、何も考えずに物語の世界に浸るだけで楽しめる作品だと言えます。
『イクサガミ シリーズ』の作品
『イクサガミ シリーズ』について
本『イクサガミ シリーズ』は1878年(明治11年)に、「武技ニ優レタル者。本年5月5日、午前零時。京都天龍寺境内ニ参集セヨ。金十万円ヲ得ル機会ヲ与フ」という文言のもとに集まった292人の闘いの物語です。
この戦いは古代中国において用いられた呪術である「蠱毒」の形態をそのままに借りてきているものであり、最後に生き残った者に賞金を与えるというものでした。
主人公は嵯峨愁二郎といい、妻と子のために金を必要としておりこの戦いに参加した者です。この愁二郎に助けられ共に旅をすることになるのが香月双葉という少女です。
その他に愁二郎が兄弟のようにして育った祇園三助、化野四蔵、衣笠彩八といった京八流の遣い手たちがいます。
また、愁二郎たち京八流の裏切り者と目される四人をつけ狙うのが朧流の岡部幻刀斎であり、今のところ愁二郎たちを助ける存在としては柘植響陣ほかの姿があります。
その他に数多くの個性豊かな登場人物たちが戦いを繰り広げます。
それはあたかも山田風太郎の作品世界にも似た世界観であり、近年では珍しいエンターテイメントに徹した作品です。
全部で三巻を予定されているらしく、年一冊の予定で刊行されています。現時点(2024年4月19日)で第二巻の「地の巻」まで出版されており、余すところあと一冊となっています。
ちなみに、本『イクサガミ シリーズ』をもとに映画化の話が持ち上がっているそうです。
詳しくは下記サイトを参照してください。