夏川 草介

神様のカルテシリーズ

イラスト1
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神様のカルテシリーズの第一巻目の作品です。第十回小学館文庫小説賞を受賞し、第七回本屋大賞2位に入っています。

信州松本の病院に勤務する内科医の栗原一止(くりはらいちと)は大学病院の医局への誘いを受けていたが、現場の患者のことを思い態度を決めかねていた。そうした折、一止の勤務する病院の患者である安曇さんの容態が悪化する。

主人公の栗原一止は、夏目漱石を愛読し、少々古風な話し方をする、しかしひたすら患者のことばかりを考えている内科医です。周囲からは若干変わった人、とみられていますが、患者に対する態度の真摯さは皆が認めるところです。

同じアパートに住む住人はユニークかつ善人な人ばかりで、山岳写真家である妻ハルと一緒になって主人公を支えてくれています。

終末期医療の問題等も絡みなかなかに考えさせられる物語です。でもこの作者の文章は重苦しくなく、救いになっているようです。

[投稿日]2015年04月15日  [最終更新日]2018年10月13日
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