池井戸 潤 雑感
1988年、三菱銀行(現・三菱東京UFJ銀行)に入行。
1995年、32歳の時に同行を退職。
1998年、『果つる底なき』で第44回江戸川乱歩賞を受賞、作家デビュー。
2010年、『鉄の骨』で第31回吉川英治文学新人賞を受賞。
2011年、『下町ロケット』で第145回直木賞受賞。元銀行員の経験を生かしたミステリー(『果つる底なき』)、銀行を舞台にした半沢直樹シリーズ(『オレたちバブル入行組』ほか、『不祥事』など)、中小企業を舞台にした『下町ロケット』、弱小企業野球部の救済を描く『ルーズヴェルト・ゲーム』、企業の不正を描いた『空飛ぶタイヤ』『七つの会議』、政治と若者の就職難をテーマにした『民王』など、幅広いジャンルのエンタメ作品に挑戦している。
(出典 : ウィキペディア)
元銀行マンという経歴を生かした経済小説として、『半沢直樹』などの銀行を舞台にした小説を中心に、『空飛ぶタイヤ』『ルーズヴェルト・ゲーム』『下町ロケット』などの企業小説を数多く書かれ、少なからずの作品がテレビドラマ化されてヒットしています。
池井戸潤氏の小説は城山三郎や境屋太一らの経済小説とはまた異なり、よりエンターテインメント性が強調された作品になっていると思われます。
城山三郎らの小説は、組織の中での個人の挑戦や努力などの人間ドラマが中心となって展開されているのに対し、池井戸潤の小説の場合は同じ人間ドラマであるにしても、より爽快感の強い痛快小説としての一面を持っているのです。
[投稿日] 2016年10月13日 [最終更新日] 2016年10月13日