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佐々木 譲 雑感

1950(昭和25)年、北海道生れ。1979年「鉄騎兵、跳んだ」でオール讀物新人賞を受賞。1990(平成2)年『エトロフ発緊急電』で、山本周五郎賞、日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞を受賞。2002年『武揚伝』で新田次郎文学賞を受賞。2010年、『廃墟に乞う』で直木賞を受賞する。著書に『ベルリン飛行指令』『ユニット』『天下城』『笑う警官』『駿女』『制服捜査』『警官の血』『暴雪圏』『警官の条件』『地層捜査』『回廊封鎖』『代官山コールドケース』『憂いなき街』『犬の掟』などがある。
佐々木譲 | 著者プロフィール | 新潮社 : 参照 )


最初にこの作家の作品を読んだのは「道警」シリーズの「うたう警官」でした。この作品は現実の北海道警裏金事件にヒントを得た作品です。主演が大森南朋、更に漫才コンビ雨上がり決死隊の宮迫博之も出演して角川映画で映画化もされ、その際に文庫化に伴い『笑う警官』と改題されました。

その後「警官の血」を読もうと思ったのですが、その前に江口洋介主演のドラマを先に見てしまい、結局本は未読です。映画は好きでもテレビドラマは殆ど見ない私ですが、日本冒険小説協会大賞受賞作品のドラマ化ということでついつい見てしまいました。ドラマは結構おもしろかったのですが、ドラマでイメージが固定されてしまい、本を読む気になれなかったのです。

図書館でこの作家の個所を見ると「鉄騎兵、跳んだ」という、妙に気になるタイトルの本があります。未読ですが、モトクロスをテーマにしている本らしいので、そのうちに読んでみたい本ですね。他に「武揚伝」なども目につきます。

どうも色々なジャンルの本を書かれている作家さんらしいのですが、私は警察ものしか読んでいません。

少なくとも私が読んだ警察小説を見る限り、スケールの大きな人間ドラマを書かれている方で、結構私には波長があう作家さんだと思っています。

[投稿日] 2015年04月12日  [最終更新日] 2017年7月13日
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おすすめの小説

おすすめの警察小説作家

多数ある面白い作品の中のごく一部です。王道ではない、ちょっとだけ毛色の違った作品を書かれる作家さんです。
横山 秀夫
どの作品も、従来の警察小説とは視点を異にしています。NHKでドラマ化もされた「64(ロクヨン)」にしても主人公は広報官です。また検視官や新聞記者など多彩です。勿論普通に捜査官が主人公になっている作品もあります。どの作品もよく練り上げられている感じが、読んでいて物語の厚みとなって感じられます。
今野 敏
この人も種々のジャンルの作品を出されています。でも、さすがに自ら空手塾を主宰されている程のことはあり、「孤拳伝」などの格闘小説は定評があります。他に「隠蔽捜査」などの警察ものは、独特の雰囲気を持っていて、実に面白いシリーズを多数書かれています。
長岡 弘樹
これまでの警察小説とは異なる、異色の警察小説。いや警察学校小説である「教場」は、計算された伏線がきれいに回収されていく様も見事なミステリー小説です。
堂場 瞬一
胸を熱くするスポーツ小説の名手でもあるこの作家は、またハードボイルドタッチの作品も書かれています。孤高の刑事鳴沢了の活躍を描く「刑事・鳴沢了シリーズ」は圧巻です。
笹本 稜平
山岳小説の笹本稜平とはまた別の顔があります。どちらかというと、正統派というよりも個人がメインの冒険小説的な物語が多いようです。とはいえ、「越境捜査」では仲間と組んで動いたりもします。

関連リンク

【戦士の休息】作家・佐々木譲さん 現場で真剣・誠実に生きる人間描く
直木賞受賞作『廃墟に乞う』や長編小説『警官の血』、北海道警察の警察官を主人公とする「道警シリーズ」などの警察小説が人気の佐々木譲氏。精力的に執筆活動を続ける佐々木氏のオンとオフについて訪ねた。
佐々木 譲さん:おとなの煙談 : カルチャー : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
警察小説や歴史小説を筆頭に、第二次大戦史を素材とした小説やノンフィクションなど幅広いジャンルの作品を発表している佐々木譲さん。創作の原動力や書き手として大切にしていること、現在のライフスタイルなどを聞いた。
嗜好と文化:第7回 佐々木譲さん「虚構作りの快感」 - 毎日新聞
北海道を生活の拠点にしている佐々木譲さん。小説新潮で連載予定の「天下城2」の取材旅行でスペイン、ポルトガル、オランダに向かうため、上京されたタイミングで取材に応じていただいた。
佐々木譲資料館
ここは、作家・佐々木譲本人が開設した公式ホームページです。
佐々木譲の備忘録
ここは佐々木譲が開設している備忘録ブログです。日々の暮らしと、本、映画について書いています。