木内 一裕

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講談社

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二人の少女を惨殺した殺人鬼の命に十億の値がついた。いつ、どこで、誰が襲ってくるか予測のつかない中、福岡から東京までの移送を命じられた五人の警察官。命を懸けて「人間の屑」の楯となることにどんな意味があるのか?警察官としての任務、人としての正義。その狭間で男たちは別々の道を歩き出す。(「BOOK」データベースより)

 

命を懸けて殺人犯の護衛をする警察官をえがいた長編小説です。

 

孫娘を殺された政財界の実力者が犯人の首に10億円の懸賞金をかけた。九州で出頭してきた犯人を東京まで護送する役目を負った5人の、懸賞金目当ての襲撃者を相手とする戦いが今始まった。

 

まず設定が面白い。

警察内部からでさえも金のために裏切る人間が出るであろうその懸賞金が緊迫感を演出します。

また、殺人教唆に該当する可能性の高い、現実にはありえない新聞への懸賞広告をも、大富豪という設定で金の力で可能にしてしまいます。

 

もう一点。犯人の清丸国秀は七年前にも自分の欲望のために女の子を誘拐、殺害している、実に救いのない人間です。

そんな誰しも死刑を肯定するような殺人犯を守らなければならないという自己矛盾の中で、銘苅他の五人は護送を開始します。

確かに処女作ということで文章の荒さ等は目立つかもしれません。しかし、それを超える物語としての面白さは十分にあると感じました。

 

本書は大沢たかおの主演で「藁の楯」というタイトルで映画化もされています。監督は三池崇史で、この監督の悪い面が出ていたように思います。派手なつくりではあるものの、それだけであり、殺人犯を保護しなければならない警官の苦悩などはあまり感じられない映画として仕上がっていました。。

 

[投稿日]2015年04月09日  [最終更新日]2019年3月29日
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