木内 一裕

イラスト1
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文庫

講談社

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孫娘を殺された政財界の実力者が犯人の首に10億円の懸賞金をかけた。九州で出頭してきた犯人を東京まで護送する役目を負った5人の、懸賞金目当ての襲撃者を相手とする戦いが今始まった。

まず設定が面白い。

警察内部からでさえも金のために裏切る人間が出るであろうその懸賞金が緊迫感を演出します。また、大富豪ということから、殺人教唆という現実にはありえない新聞への懸賞広告をも、金の力で可能にしてしまいます。

もう一点。犯人の清丸国秀は七年前にも自分の欲望のために女の子を誘拐、殺害している、実に救いのない人間なのです。

そんな誰しも死刑を肯定するような殺人犯を守らなければならないという自己矛盾の中で、銘苅他の五人は護送を開始するのです。

確かに処女作ということで文章の荒さ等は目立つかもしれません。しかし、それを超える物語としての面白さは十分にあると感じました。

[投稿日]2015年04月09日  [最終更新日]2015年4月9日
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