木内 一裕 雑感
木内一裕といえば1980年代に一世を風靡した「BE-BOP-HIGHSCHOOL」(ビー・バップ・ハイスクール)の作者「きうちかずひろ」その人です。
あの漫画は高校生ヤンキー達の日常をコミカルに描いてあり、面白い作品でした。
で、その漫画家さんが小説を書いたということなのですが、この小説がなかなかに達者です。小説のデビュー作品は映画化もされた「藁の楯」でした。
漫画もヤンキーの青春物語という暴力ものの流れでしたが、小説も同様です。いや更に輪をかけています。
文章は簡潔で少々乱暴ではありますが、読み易く、スピード感にあふれています。ただ、どの作品も暴力的ではあるもののどこか哀しみを漂わせており、作品によってはその哀しみが前面に出てきすぎていると感じさせる作品もあります。ノワール作品と捉えた方が良いかもしれません。
全体的に暗い話が多いですが、面白いです。
[投稿日] 2015年04月09日 [最終更新日] 2015年4月9日