佐藤 多佳子

イラスト1
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文庫

講談社

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あさのあつこの『バッテリー』、森絵都の『DIVE!』と並び称される、極上の青春スポーツ小説。
主人公である新二の周りには、2人の天才がいる。サッカー選手の兄・健一と、短距離走者の親友・連だ。新二は兄への複雑な想いからサッカーを諦めるが、連の美しい走りに導かれ、スプリンターの道を歩むことになる。夢は、ひとつ。どこまでも速くなること。信じ合える仲間、強力なライバル、気になる異性。神奈川県の高校陸上部を舞台に、新二の新たな挑戦が始まった――。(「Amazon」商品説明より)

作者は陸上スポーツは未経験者だそうです。私が「一瞬の風になれ三部作」を最初読んだときは、当然、陸上スポーツ経験者であると思っていました。トラック競技をやっていたわけではない私ですが、その隣で楕円形のボールを追いかけていたので、汗の香りは知っているつもりです。それほどに登場人物及びその舞台の描写は真に迫っていました。

単に客観的な描写が見事というだけではなく、登場人物の微妙な心理描写がホントにそうなんだろうな、と思わせるのです。

私が読んだ陸上の世界をテーマにした小説では、他に駅伝を描いた 三浦 しをん風が強く吹いている、堂場瞬一の「チーム」という作品があります。それ以外では小山ゆうの漫画「スプリンター」が思い浮かぶくらいでしょうか。

文章のタッチも軽やかでさわやかな読後感のこの物語は是非お勧めです。

[投稿日]2015年04月12日  [最終更新日]2016年2月10日
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おすすめの小説

おすすめのスポーツ小説

私が読んだことがある作品だけを取り上げてみました。
風が強く吹いている ( 三浦 しをん )
この本はスポーツ小説としても勿論、青春小説としても一級だと感じます。主人公ハイジが一人の天才ランナーカケルを見つけたことで、ハイジが住む寮に暮らす面々と共に自身の夢であった箱根駅伝に挑戦しようする物語です。
武士道シリーズ ( 誉田 哲也 )
誉田哲也著の『武士道シリーズ』は、王道の青春小説です。この作家の他の作品にみられるホラーテイストは微塵も無く、空はどこまでも青く澄み渡っている青春世界です。
ひかりの剣 ( 海堂 尊 )
主人公は「ジェネラル・ルージュの凱旋」の速水晃一と「ジーン・ワルツ」の清川吾郎であり、それに高階権太を始めとするチーム・バチスタの面々が絡んでくるのですから海堂ワールドが好きな人にとってはたまらない本ではないでしょうか。
サクリファイス ( 近藤 史恵 )
プロの自転車競技(ロードレース)を舞台としているスポーツ小説で、また青春小説でもあり、そしてミステリーでもある贅沢な小説です。自転車競技の実態を知らな一般読者には臨場感に満ちた描写に満足できる作品だと思えます。
チーム ( 堂場 瞬一 )
箱根駅伝本戦出場を逃した大学から、予選会で個人成績が上位に位置した選手が選ばれる学連選抜チームを主題とした作品。

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