葉室 麟

イラスト1
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文庫

新潮社

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その高名については改めて言うまでもない高杉晋作の生涯が描かれています。

結論から言うと、個人的には今一つの感じでした。特に中国行きの場面はコミックの「おゝい竜馬」を思い出してしまいました。もしかしたら、この本全体の印象も、このコミックの印象に引きずられたのかもしれません。

そうした不満はありながらも、特に後半の晋作が歴史の表舞台に飛び出してからの展開などはかなり面白く、引き込まれました。

私が知らないだけかもしれませんが、薩長同盟の最初の提唱者が月形洗蔵という人物であることなど、この手の歴史小説では初めて明記してあったのではないでしょうか。この月形洗蔵については別に「月神」という作品で詳細に描写してあります。

前述の「いのちなりけり」という作品でもそうだったように、葉室麟という作家に限らずですが、どうも私は、歴史小説での詳細過ぎる歴史的事実の摘示は逆に物語としての興を殺ぐと感じてしまうようで、作者の自由な発想をこそ好むようです。ですから、歴史が好きで詳細な事実までをも知りたい人などにはかなり面白いと思える小説ではないでしょうか。

葉室凛の今後の歴史小説にも期待してみたいです。

[投稿日]2015年03月25日  [最終更新日]2015年3月25日
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