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高野 和明 雑感
各作品がよく調べられていて、その取材力の上に剛腕とでもいうべき筆力が加わり、圧倒的な迫力で文章が進んでいきます。
また、各作品の色合いが夫々全く異なります。各作品で、作者の異なる顔が見られます。
ただ、少々選ばれるテーマが重い。死刑制度であったり、自殺や人工妊娠中絶であったり、それらの重いテーマをまた正面から四つに組んで描こうとされるので、読み手としては半端な気持ちでは読めません。
勿論、そうしたことは無視して単純にエンターテインメントとして読み進めればいいのでしょうが、そうした読み方もできない構成になっていたり、と、ちょっと読み手を選ぶかもしれません。
でも、「13階段」で第47回江戸川乱歩賞を受賞し、ジェノサイドは「このミステリーがすごい!」の一位になり、山田風太郎賞も受賞しています。
面白い小説の書き手であることは間違いないでしょう。お勧めです。
[投稿日] 2015年04月13日 [最終更新日] 2015年5月18日
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いわゆるジェットコースター小説と言われるものが中心です。
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