東 直己

ススキノ探偵シリーズ

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授業にも出ないで昼間から酒を飲み、思い通りにならない現実に悩みながらも、また酒を飲む。ひょんなことから知り合った謎のフィリピン女性、フェ・マリーンと恋に落ちた大学生の“俺”は、行方不明となった彼女を捜して、ススキノの街をひたすら走り回る。若き日の“俺”、高田、そして桐原の人生が交錯し、熱く語らい、ときに本気で殴り合う。デビュー作『探偵はバーにいる』の、甘く切ない前日譚が文庫オリジナルで登場。(「BOOK」データベースより)

 

「ススキノ探偵シリーズ」の長編第十弾となるハードボイルド小説です。

 

本書の刊行が2011年3月ですから、やはり、作品を重ねるにつれて面白さも増してくるように思えます。

確かに、中には後で出版されたから面白いとはいえない作品もあります。しかし、基本的に経験は大きいのではないでしょうか。

本作品も第一作に比べると格段に練れている印象を受けます。でも、もしかしたら、内容がシリーズ第一作よりも前の時代設定であり、主人公の青春記的な側面も持っているのでそう思うのかもしれませんが。

ただ、フィリピーナが突然に主人公の「俺」に好意を寄せるなど唐突と言えなくもない点もありますが、そうした事柄は殆ど気になりません。それよりも、後々のこのシリーズの重要メンバーの高田や桐原との出会いなどが描かれていて、そちらの方に関心が高まりました。

[投稿日]2015年03月30日  [最終更新日]2018年10月31日
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