ボクサーとしての夢破れて地元の松江に戻った池田は、私立高校の教師として退屈な日々を送っていた。だがある日、東京から戻ってきた同級生の郡が変死体で発見され、その現場には教え子の女子生徒の手帳が…。生徒は事件に巻き込まれ、何者かに連れ去れたのか。浮かび上がる殺された郡の怪しげな身辺。池田は、謹慎処分を受けながらも、恋人の女子生徒、謎の中年ライターと不良生徒を巻き込んで、失踪した生徒の行方を探しはじめる。(「BOOK」データベースより)
東直巳には珍しく、舞台が北海道ではありません。
とはいえ、挫折した人生を歩んでいる主人公が、教師として、また人間として生徒のために立ち上がります。