三体Ⅱ 黒暗森林   ( 劉 慈欣   2020年8月14日

本書『三体Ⅱ 黒暗森林』(上・下)は、中国発のSF小説『三体シリーズ』の第二部にあたる長編小説です。 当初、上巻の読み始めでは、第一部『三体』に比して物語世界の構築が普通であり、SFらしい小道具もあまりなく面白味に欠ける … “三体Ⅱ 黒暗森林” の続きを読む

妖の掟   ( 誉田 哲也   2020年8月10日

本書『妖の掟』は、『』に続く『妖シリーズ(?)』の第二巻目となる長編のアクション小説です。 誉田哲也の作品だけにエンターテイメント小説としてそれなりの読みごたえはあったように思いますが、近時の誉田作品の中では今一歩でしょ … “妖の掟” の続きを読む

任侠シネマ   ( 今野 敏   2020年8月7日

本書『任侠シネマ』は、『任侠シリーズ』第五巻目となる長編小説です。 古風なヤクザが経営再建に乗り出すこのシリーズは今野敏の多くの作品の中でも楽しみなシリーズの一つで、面白く読み終えることができました。   義理 … “任侠シネマ” の続きを読む

少年と犬   ( 馳 星周   2020年8月4日

本書『少年と犬』は、岩手から九州までを旅した多門という名の犬と旅の途中で出会った人々との交流を描いた連作の短編小説集です。 2020年下期の直木賞を受賞した本書『少年と犬』ですが、読了後に「動物ものはずるい」という言葉の … “少年と犬” の続きを読む

付添い屋・六平太 妖狐の巻 願掛け女   ( 金子 成人   2020年7月30日

浪人・秋月六平太が付添い屋として稼ぐ手当てを得てからそろそろ十年になろうとしていた。ある夜、頬被りをした男に刃物で寝床を襲われて以来、只ならぬ殺意が六平太の身辺を漂いはじめる。訝しみつつも、『飛騨屋』のお内儀・おかねの咳 … “付添い屋・六平太 妖狐の巻 願掛け女” の続きを読む

黙示   ( 今野 敏   2020年7月28日

本書『黙示』は、『萩尾警部補シリーズ』の『確証』『真贋』に続く第三弾となる長編の警察小説です。 ただ、古代史を絡めた本作品は、居ながらにして推論だけで謎を解決するミステリ用語でいう安楽椅子探偵を思わせる展開で、私の好みと … “黙示” の続きを読む

銀花の蔵   ( 遠田 潤子   2020年7月26日

本書『銀花の蔵』は、田舎の醤油蔵を舞台にした一人の少女の成長の様子を記した長編の家族小説です。 殆ど全編が哀しみに彩られた、しかし希望だけは失われてはいない物語ですが、私の好みとは異なる作品でした。   絵描き … “銀花の蔵” の続きを読む

キケン   ( 有川 浩   2020年7月22日

本書『キケン』は、技術系の大学に入学した男子学生の学生生活を描いた長編の青春小説です。 勉学の姿を除いた理系学生の部活動の一面を正面から描いてあるのですが、どうにも現実感がなく、感情移入しにくい小説でした。   … “キケン” の続きを読む

清明: 隠蔽捜査8   ( 今野 敏   2020年7月20日

本書『清明: 隠蔽捜査8』は、『』の長編では八冊目の警察小説です。 今野敏という作者の近時の作品には皆言えることだと思いますが、多作の故か、ストーリーの構成がどんどん単純になってきているようで、本書もその例に漏れません。 … “清明: 隠蔽捜査8” の続きを読む