『千里眼シリーズ』について 本『千里眼シリーズ』は、元航空自衛官の臨床心理士・岬美由紀を主人公とした長編のアクション小説シリーズです。 本稿は旧・小学館版ではなく、角川文庫版をその対象としてい … “千里眼シリーズ(クラシックシリーズ)” の続きを読む
煉獄の獅子たち 2021年1月6日
本書『煉獄の獅子たち』は、全編ヤクザの抗争に明け暮れる、新刊書で371頁の長編のエンターテイメント小説です。 本書中ごろまでは、ヤクザ同士、警察内部、それに警察対ヤクザの喧嘩ばかりで少々辟易したというところが正直な感想で … “煉獄の獅子たち” の続きを読む
暗礁 2021年1月3日
本書『暗礁』は、『疫病神シリーズ』の第三弾の、文庫本で上下二巻、合わせて842頁にもなる長編のミステリー小説です。 今回の作品も、金の臭いに食らいついた桑原のために贈収賄事件に巻き込まれる二宮の姿を騒動が描かれる、読みご … “暗礁” の続きを読む
冬の狩人 2020年12月29日
本書『冬の狩人』は『狩人シリーズ』の第五巻で、新刊書で566頁にもなる長編の警察小説です。 まさに待望のシリーズ続編としては相応の作品でしたが、個人的にはより個性的な作品を期待していました。 『冬の狩人』の … “冬の狩人” の続きを読む
ババヤガの夜 2020年12月26日
本書『ババヤガの夜』は、暴力こそ楽しみと感じる女性を主人公にした、ソフトカバー版で181頁という分量を持つ長編のバイオレンスアクション小説です。 一頁あたりの文字数が少なく、また内容も文章もかなり読みやすいのですが、今一 … “ババヤガの夜” の続きを読む
江戸湊の軛 – 口入屋用心棒(46) 2020年12月24日
本書『江戸湊の軛-口入屋用心棒(46)』は、『口入屋用心棒シリーズ』第四十六弾の長編の痛快時代小説です。 本書だけの単発の物語のようで、シリーズとしての醍醐味はあまり感じられない作品でした。 『江戸湊の軛』 … “江戸湊の軛 – 口入屋用心棒(46)” の続きを読む
滅びの前のシャングリラ 2020年12月22日
本書『滅びの前のシャングリラ』は、一月後に小惑星が衝突し滅亡するなかで生きていく四人を描いた、ハードカバー版で440頁の長編小説で、2021年本屋大賞にノミネートされた作品です。 この作者の前作『流浪の月』とは異なる作風 … “滅びの前のシャングリラ” の続きを読む
嘘ですけど何か 2020年12月20日
本書『嘘ですけど何か』は、女性編集者を主人公とする文庫本で336頁の長編ノンストップエンタテイメント小説です。 木内一裕という作家の特徴の一つであるコンパクトなストーリー展開が小気味いい作品でしたが、特別面白いとまでは言 … “嘘ですけど何か” の続きを読む
第164回直木三十五賞の候補作品が決定しました! 2020年12月18日
第164回直木三十五賞の候補作が発表されました。 詳しくは、※ 直木三十五賞|公益財団法人日本文学振興会 – 文藝春秋か※ 直木賞のすべてを参照してください。 候補者一覧(作者名50音順) 候補者名 候補作 … “第164回直木三十五賞の候補作品が決定しました!” の続きを読む
乱癒えず 新・吉原裏同心抄(三) 2020年12月17日
本書『乱癒えず 新・吉原裏同心抄(三)』は、『新・吉原裏同心抄シリーズ』の第三巻の長編時代小説です。 江戸吉原のために、今は京都祇園に尽くす神守幹次郎の前に禁裏と西国雄藩の影が立ちふさがります。 『乱癒えず … “乱癒えず 新・吉原裏同心抄(三)” の続きを読む