札差駿河屋の娘お吉は、町一番のおてんば娘。鉄火伝法が知れわたり、ついたあだ名がおちゃっぴい。どうせなら蔵前小町と呼ばれたかったけれど、素直にゃなれない乙女心、やせ我慢も粋のうち…。頑固だったり軽薄だったり、面倒なのに、なぜか憎めない江戸の人人を、絶妙の筆さばきで描く傑作人情噺。大笑い、のちホロリと涙。(「BOOK」データベースより)
小粋なお転婆娘がコミカルな狂言回しとなって、江戸の町を走りまわります。せりふ回しもいなせで、葛飾北斎やその娘のお栄との絡みも絶妙で涙を誘います。
絶品です。必ず小気味良い読後感が待っていると確信します。