宇江佐 真理

イラスト1
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新刊書

集英社

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深川の宇右衛門店で小間物の行商をしているお絹は、元松前藩の家老日野市次郎の妻だった。生来のお人よしのお絹はいきつけの水茶屋の茶酌女お君や船宿の内儀おひろなどを話し相手としながら、日々、夫が亡くなった時に行方不明になったままの息子勇馬を探しているのだった。そうした毎日を送るお絹にも同心の持田との間にほのかな恋心も芽生えてきていたが、同時に夫の死の謎と息子勇馬の行方も少しずつ明らかになっていく。

短編六作の連作という体裁ですが、実際は長編で章立てと思ったほうが良いと思います。

何となく裏のありそうな夫の死と息子の失踪を縦糸に、お絹の身近で起きる親子や恋人同士の争い事の相談に乗りながら、何とか問題を解決しながら物語は進んでいきます。

そのうちに失踪した息子が見つかり話は急展開するのです。

少々話の設定や展開が乱暴に感じる点が無きにしも非ずだし、私が一番好きな「髪結い伊三次捕物余話シリーズ」程の余韻はありません。しかし、それでも宇江佐真理という作家の紡ぎだす話は読み手の心を癒してくれるのです。

[投稿日]2015年04月06日  [最終更新日]2015年4月6日
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