山本周五郎原作による小説「季節のない街」を黒澤明監督が映画化した作品。毎日電車のまねごとをして街中を練り歩く主人公・六ちゃんと、人々の触れ合いを描いたメルヘン・ムービー。(「Oricon」データベースより)
黒沢明が描く、山本周五郎の世界。彩り鮮やかなヒューマンドラマです。
社会の最下層で生きる人々の暮らす「街」を舞台に様々な人の生き様を描いています。但し、滑稽ではありますが、どちらかと言うと重い話です。もしかしたら現代ものとして一作取り上げるのなら「青べか物語」のほうが良いかもしれません。
個人的には、黒沢映画も後期作品はあまりついていけないのですが、本作品はその典型でもありました。原色の色づかいもなじめませんでしたね。