アイザック・アシモフ

イラスト1
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文庫

早川書房

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はるか未来、ニューヨーク市警の刑事イライジャ・ベイリは、スペーサーと呼ばれる異星への移民の子孫の居住区域での捜査を命じられ、相棒としてR・ダニール・オリヴォーという人間型のロボット(ヒューマンフォームロボット)が指定された。スペーサーの科学者が殺された事件なのだが、問題は、ロボット三原則によりロボットには人は殺せず、人を殺しうる人間はスペーサーの居住区域への回廊を通った者はいないというのだ。ただ、回廊を通らずに野外から居住区域へ入る道はあるが、ドームという閉鎖空間に慣れた人間にとって屋外は恐怖の場所でしか無く、まず不可能と考えられていた。捜査の結果次第では地球の未来に多大な影響を与えるというのだが、ベイリとオリヴォーは問題を解決できるのか。

SFミステリの傑作と呼ばれている作品です。「我はロボット」同様に「ロボット三原則」により論理の縛りを加え、その隙間をついてミステリー仕立てとして構成しています。背景こそSFですが、この作品もSFを苦手とする人にも読みやすい物語ではないでしょうか。

続編、といいますかベイリとオリヴォーが活躍する物語として「はだかの太陽」「夜明けのロボット」があり、「ロボットと帝国」によって「ファウンデーション」シリーズに組み込まれ、ロボットものも全体としてアシモフの未来史の一環を為すことになっています。

数年前にハリウッドで映画化の話もあったように思うけど、大友克洋のAKIRAのように立ち消えになったようですね。

なお、本書は楽天Booksでは電子書籍版しかありませんでしたので、右記の楽天Booksのリンクは電子書籍版にリンクしています。

[投稿日]2015年03月28日  [最終更新日]2015年3月28日
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“鋼鉄都市” への 2 件のフィードバック

  1. 鋼鉄都市は中学生時代に学校の図書室にあったの読んで、後にまた早川文庫本で読んだ作品でした。改めて考えると、この作品のロボットは人間型機械「アンドロイド」と言うより、「完全機械型人間」ではないかと?自分も社会人としてもういい歳ですが、警察官のイライジャと同じアナログ型人間で、ロボット警察官ダニエルのような完全デジタル型人間と組んで仕事をすると、鋼鉄都市を思い出すこともありました。アナログ型人間からするとデジタル型人間はいろいろムカつくことも多いです。概ね自分のタイプは世渡り下手で、同期採用のヤツなどは、世渡り上手で悪いことやってエンダピー警視総監のように昇進した者も多いです(-_-)゛アイザック・アシモフの時代から万国共通事情だったものかと(^_^)v。この作品が映画にならなかったのは、原作に忠実にすると時代背景としてロボット文化の背後の「宇宙に住む民」の存在をどうしたものかと苦慮したと思われます。説明が難しいのでただロボット化された文明にし、配役としてイライジャ刑事はブルース・ウィリスやジェイソン・ステイサムにし、ロボット刑事ダニエルはキアヌ・リーブス?と決めても、アシモフが考えた世界観を潰すに忍びなかったのでは?

    1. 山田太郎(ジョン・スミス)さん、コメントありがとうございます。

      アシモフと言えば「ロボット三原則」であり、その三原則が最初に使われたのが「われはロボット」だと記憶しています。私が最初にアシモフを読んだのも「われはロボット」でした。

      その後、整理された三原則を使用してロボットものが書かれた訳ですが、その中の名作と評価されているのが本書『鋼鉄都市』ですね。ロボット三原則を上手く使ったミステリとして、SFファン以外からも高い評価を受けていると聞きます。

      一時は立ち消えになったと思われていた本書の映画化の話も、再び動き始めているという話もあり目が離せません。ただ、まだキャストを決める以前なのでブルース・ウィルスらが候補になっているかどうかも不明ですが。

      SFの名作の映画化でうまくいったという作品はあまり知りません。「われはロボット」も確かウィル・スミス主演で映画化されたと筈ですが、面白くなかったとまでは言いませんが、十分満足とも言えなかった気がします。それでもなお本書の映画化は大いに期待したいものです。

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