神道とともに発生し、超常能力をもって歴史の闇で暗躍してきた異端の集団・鬼道衆。彼らの出没する処、必ず戦乱と流血、姦と淫が交錯する。八代将軍・吉宗が退いた今、鬼道衆の跳梁が再び開始された!人類の破壊と再生を壮大なスケールで描く大河伝奇巨編、全3作が合冊版で登場!(Amazon「内容紹介」より)
伝奇小説の集大成と言ってもいい、大河伝奇小説です。
講談社版では全6巻なのですが、種々の事情により最終的に完結したのは1995年でした。後に祥伝社版として全3巻で出されています。
とにかく忍術、超能力、エロス、文明批判、宇宙人等これでもかと盛り込まれ、それらが整然として物語の面白さのみに尽くしているのです。
今では夢枕獏が半村良のにおいを持っているのではないか、と思ってます。
伝奇小説の分野ではこの本が一番だと思います。ただ、結末が若干物足りないのは大人の事情によるものなのでしょう。