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高木 彬光 雑感

小説家という人たちは司馬遼太郎松本清張と言った大御所を例に挙げるまでも無く、実に勉強家で、一つの作品を仕上げるために膨大な資料を読み、勉強をしていると聞きます。中でもこの高木彬光という作家は法律方面の知識は弁護士をもしのぐと言われており、その知識を生かした作品を多数発表されています。

経済問題にも強く、「白昼の死角」は手形犯罪の教科書とも言える本だし、正木弁護士が丸正事件に関連して名誉既存で訴えられた事件では、刑事訴訟法の知識を生かし特別弁護人として実際の法廷に立ったこともあるそうです。

文章は読み易いのですが、作者が真面目な人なのでしょう、個人的にはもう少し遊びがあってもいいのではないかと思った記憶があります。

さすがにどれも30年以上も前の作品なので舞台は少々古いかもしれませんが、その点さえ分かって読めば今でも十分に面白い作品だと思います。

何故かこの頃この作家の名前を見ない。松本清張横溝正史という名前はそこそこ聞くのだけれど、何故だろう。高木彬光という人には面白い作品がたくさんあるのに。

[投稿日] 2015年04月13日  [最終更新日] 2015年5月9日

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一時代前の探偵小説作家

若干の怪奇趣味等のニュアンスがある作品です。横溝正史以外はあまり読んでいないし、読んだ作品もあまり面白いと思える者はありませんでした。江戸川乱歩の若干の作品は、まあ面白いと思えるものがあったかに記憶しています。
江戸川 乱歩
人間椅子」「鏡地獄」他多数の作品があります。幻想・怪奇小説等を本格ならぬ変格というそうです。
中井 英夫
若い頃読んだ「虚無への供物」が有名ですが、正直、読んだ当時は良く分かりませんでした。今では内容も忘れています。
夢野 久作
ドグラ・マグラ」という作品がまず挙げられると思うのですが、その良さが良く分かりませんでした。未読では批判もできないと思い読みましたが、しかし、批判しようにも良く分からないとしか言いようがありませんでした。三大奇書の一つ。
三津田 信三
未読です。ネットでは横溝正史に作風が似ている作家として一番取り上げられていました。
横溝 正史
本陣殺人事件」から始まる金田一耕助シリーズは、どの作品も面白い作品です。その多数が何度も映画化され、対ヒットしています。