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一穂 ミチ 雑感
『一穂ミチ』のプロフィール
。BLを主題とした作品を発表している。デビュー作は「雪よ林檎の香のごとく」、代表作は「イエスかノーか半分か」。2021年、『スモールワールズ』収録の短編「ピクニック」で第74回日本推理作家協会賞短編部門候補、『スモールワールズ』で第165回直木賞候補にあがる。引用元:一穂ミチ
『一穂ミチ』について
一穂ミチという作家は、BL小説界では名の通った作家さんのようですが、BL小説の書き手から直木賞の候補となった作家さんと言えば『流浪の月』の『凪良ゆう』がいます。
この人の文章もまたとてもやさしく、美しくあったと覚えています。BL小説という分野自体が人物の心理を優しく描き出すことが要求される分野なのではないか、と思ってしまうほどです。
個人的にはそちらの分野の作品に手を出そうという気はありませんが、こうも美しい文章を書く作家さんが続いてくると、そういう意味では興味がわきます。
[投稿日] 2021年11月24日 [最終更新日] 2021年11月24日
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