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梨木 香歩 雑感

1959(昭和34)年生れ。小説に『西の魔女が死んだ』『丹生都比売(におつひめ)』『エンジェル エンジェル エンジェル』『裏庭』『からくりからくさ』『りかさん』『家守綺譚』『村田エフェンディ滞土録』『沼地のある森を抜けて』『ピスタチオ』『僕は、そして僕たちはどう生きるか』『雪と珊瑚と』『冬虫夏草』『海うそ』『岸辺のヤービ』など、またエッセイに『春になったら莓を摘みに』『ぐるりのこと』『渡りの足跡』『不思議な羅針盤』『エストニア紀行』『鳥と雲と薬草袋』などがある。(「新潮社 梨木香歩 | 著者プロフィール」 : 参照)

この作家の作品は『西の魔女が死んだ』の一冊しか読んだことが無いので、まだ書くことは無いのです。

でも、ファンタジックな内容を持つ物語の構成や、情景を描写する文章の持つ雰囲気にはかなり心惹かれるものがある作家さんであることは間違いなく、続けて読んでみようと思います。

[投稿日] 2016年12月16日  [最終更新日] 2016年12月16日

おすすめの小説

おすすめのファンタジー小説作家(国内)

こうしてみると日本のファンタジー作品も捨てたものではありません。かなり読み応えのある作品が多数あります。下記は殆ど私が読んだことがある作品を中心に挙げていますが、他にも面白い作品を書かれる作家が多数おられます。
上橋 菜穂子
日本のファンタジー小説の第一人者です。精霊の世界と重なった二重構造をしているという世界で、女用心棒バルサの活躍を描く「守り人シリーズ」は、人類学者である著者が著した児童文学で、野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞他多数の賞を受賞した作品です。児童文学とは言いつつも十分大人の鑑賞に耐えうる、安定感のある構成の作品です。「鹿の王」では第12回本屋大賞も受賞されています。また、「獣の奏者」という、異世界の地を舞台とするファンタジー巨編もあります。
小野 不由美
十二国記シリーズ」は、古代中国思想を基盤にした異世界ファンタジーです。シリーズを通しての主人公は存在しないけれど、各作品の登場人物は時代を超えてリンクし合っています。未読ですが、かなり評判が良いようです。
宮部 みゆき
家族を取り戻す為、母と自分の運命を変える為に異世界へと旅立った小学5年生の三谷亘を描いた作品として「ブレイブ・ストーリー」があります。また、「英雄の書」は、同級生を殺傷し行方不明になった兄を探し、本の助けを借りて、消えた兄を探すために“無名の地”へと旅立つ、小学五年生の森崎友理子の活躍を描いた作品です。
畠中 恵
体の弱い若だんなと、若だんなに仕える佐助と仁吉を始めとする妖(あやかし)たちが協力して事件を解決する時代物ファンタジーの「しゃばけ」。私は第一巻目の「しゃばけ」を読みましたが個人的な好みにあわず、以来読んでいません。しかし、一般の評判はかなり良いようです。2014年01月現在で長編短編合わせて12冊が出版されています。
富野由悠季
日本のテレビアニメ界の創世記から関わっている人物で、機動戦士ガンダムの総監督・原作・脚本・演出・絵コンテ・作詞までをも務めたそうです。「リーンの翼」は、バイストン・ウェル物語シリーズの一つであり、大人向けのファンタジー小説です。

関連リンク

筑摩書房 「水辺にて」梨木香歩インタヴュー 1/4
川のにおい、風のそよぎ、木々や生き物の息づかい。カヤックで水辺に漕ぎ出すと見えてくる世界を、物語の予感いっぱいに語る。人気作家の新境地を開くエッセイ。
梨木香歩 『沼地のある森を抜けて』 | 新潮社
叔母が死んで、久美は代々伝わるというぬか床を世話することになった。そのぬか床に、得体の知れない卵が出現。いったい何が起こっているの?
『岸辺のヤービ』梨木香歩インタビュー - ライブドアニュース - Livedoor
ご自宅でのインタビュー。テーブルの上にはクローブとカルダモンが入ったお手製のレモネード。大きな窓の外にはサルスベリの木。おまけにこんなものまで見せてもらって、いきなり梨木さんの物語の中に招かれたようで、くらくらしてくる。
梨木香歩、新刊「海うそ」 喪失と向き合った20年 - インタビュー
 『家守奇譚』や『裏庭』など、現実とこの世ならざるものとの交歓を描いてきた作家、梨木香歩。新作『海うそ』(岩波書店)は、南の島の豊かで厳しい自然を背景に、一人の青年と人の世が失ってきたものに思いをはせる小説だ。
【書評】梨木香歩『家守綺譚』 細川洋平【Book Japan】
梨木作品の言葉はひとつひとつがしっかりとした存在感を持っている。わたしが初めて読んだ梨木作品「からくりからくさ」は、ページをめくるたびに、ああ、とため息の出るほどの安堵感が心を満たしたものだった。