R・A・ハインライン

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早川書房

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2076年7月4日、圧政に苦しむ月世界植民地は、地球政府に対し独立を宣言した!流刑地として、また資源豊かな植民地として、月は地球から一方的に搾取されつづけてきた。革命の先頭に立ったのはコンピュータ技術者マニーと、自意識を持つ巨大コンピュータのマイク。だが、一隻の宇宙船も、一発のミサイルも持たぬ月世界人が、強大な地球に立ち向かうためには…ヒューゴー賞受賞に輝くハインライン渾身の傑作SF巨篇。(「BOOK」データベースより)

 

1967年のヒューゴー賞長編小説部門を受賞した、名匠ハインラインの名作と言われる長編のSF小説です。

 

コンピュータ技師のマニーが月世界を管理しているコンピューターの奇妙な動きを調べると、マシンが意識を持っている事実を知ります。

折しも、月世界では独立運動の気運が高まっており、マニーもその中に取り込まれて、意識を持ったマシンも巻き込んだ革命が進行していくのです。

 

そのつもりで読むと政治的なメッセージ等々を読みとることが出来るのでしょう。

しかし、私が読んだときは政治的なメッセージなど全く頭には浮かばず、一種の冒険活劇小説であり単純に面白いSFという認識しかありませんでした。

あらためて考えてみると、私は基本的に、小説を読んでその背景にある著者の政治思想まで思いを及ぼすことは殆ど無いようです。

登場人物の主張として消化してしまい、それで終わりなのです。それも一つの読書の在り方でしょう。

 

本書は、意識を持ったコンピュータと月で生きるコンピューター技師、学者らが革命を起こし、地球の政府とわたり合う、その様が七百頁近くもある大部の文庫本で語られるのですが、実際手に取り読み始めると一気に引き込まれてしまいます。ストーリーテラーとしてのハインラインの面目躍如たる物語です。

インターネットも無い1960年代半ばに書かれた本書ですが、ハード面の描写そのものなどに古さを感じることはあっても、物語そのものは古くは無いと思います。

[投稿日]2015年04月29日  [最終更新日]2020年1月7日
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