学校の体育館で発見された餓死死体。高層アパートの屋上には、墜落したとしか思えない全身打撲死体。映画館の座席に腰掛けていた感電死体―コンクリートの堤防に囲まれた無機質な廃墟の島で見つかった、奇妙な遺体たち。しかも、死亡時刻も限りなく近い。偶然による事故なのか、殺人か?この謎に挑む二人の検事の、息詰まる攻防を描く驚愕のミステリー。(「BOOK」データベースより)
タイトルの通りにパズルのような長編のミステリー小説です。
これまた少々変わった中編小説です。
ファンタジーではないと思うのだけれど、ミステリーと言っていいのでしょう。恩田陸独特の世界が展開されます。
多分、軍艦島らしき島の廃墟を舞台に、この島にあった三つの死体についての二人の検事のやり取りが描かれます。
文庫で150頁程の読みやすい長さです。恩田陸の世界に浸るには丁度いい作品かもしれません。