北方 謙三

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集英社

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十二世紀の中国、北宋末期。重税と暴政のために国は乱れ、民は困窮していた。その腐敗した政府を倒そうと、立ち上がった者たちがいた―。世直しへの強い志を胸に、漢たちは圧倒的な官軍に挑んでいく。地位を捨て、愛する者を失い、そして自らの命を懸けて闘う。彼らの熱き生きざまを刻む壮大な物語が、いま幕を開ける。第九回司馬遼太郎賞を受賞した世紀の傑作、待望の文庫版刊行開始。(第一巻 : 「BOOK」データベースより)

三国志』に比べ、本書『水滸伝』の方はとても面白く読んでいます。元々物語を良く知っている『三国志』とは異なり、『水滸伝』については横山光輝の漫画やかなり昔のNHKの人形劇を見たことくらいしか接したことがありませんでした。そのためか物語世界に素直に入っていくことが出来たのでしょう。

この作品もかなり面白い物語であると同時に北方謙三という作家の凄みを感じさせられます。100人を越える登場人物の内面まで含めて描写し、夫々登場人物に背景を持たせるその力量には驚くしかありません。敵役も含めてキャラクタ造形が上手く感情移入しやすい物語に仕上がっているのです。

初期の北方作品に感じられたどことなく暗いイメージは無く、逞しいエンターテインメント作品に仕上がっています。『三国志』同様かなりな長編なので(全十九巻)、のんびりと時間をかけて読むのが良いと思います。

なお、この作品は『大水滸シリーズ』の第一部であり、この後同じく集英社文庫の『楊令伝』(全十五巻)、『岳飛伝』(全十七巻)と続く三部作になっています。

 

 

[投稿日]2015年04月02日  [最終更新日]2018年11月3日
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