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乙一 雑感

1978年福岡県生れ。17歳のとき『夏と花火と私の死体』で、ジャンプ小説・ノンフィクション大賞を受賞。(乙一 著者プロフィール | 新潮社 : 参照)




作風として、特に初期の作品はホラー系列の作品と切なさに満ちた物語の作品とに大別され、それぞれ黒乙一、白乙一と呼ばれているそうです。
黒乙一としては『暗黒童話』『ZOO』他の作品があり、白乙一としては『きみにしか聞こえない』『暗いところで待ち合わせ』などがあります。

後には、この区別もあいまいになっているようですね。

他に、「山白朝子」や「中田永一」他の名義でも作品を発表しているそうで、多才な作家さんのようです。

[投稿日] 2017年02月03日  [最終更新日] 2017年8月25日
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おすすめのホラー小説作家

ファンタジーに近いホラーを書かれる作家として選んでみました。
朱川 湊人
かたみ歌」のようにノスタルジーに溢れた作品が多く、おどろおどろしいというより、心の片隅に湧いた小さな不安感の上に組み立てられる物語と言ったほうがよさそうな小説を書かれます。
誉田 哲也
アクセス」は、誰かを勧誘すればネットも携帯も無料というプロバイダに登録した高校生たちを、奇怪な事件が次々襲う。仮想現実に巣くう「極限の悪意」相手の、壮絶なサバイバルを描いた作品です。初期(2003年)の作品で第4回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞しています。結構面白く読みました。
道尾 秀介
もともとはホラー小説でデビューされました。その後少々ダークですがミステリー色の強い「シャドウ」のような作品も書かれるようになり、「笑うハーレキン」のような未来志向のエンターテインメント小説も書かれています。
鈴木 光司
リング」シリーズを始めとする、心理的に迫る恐怖感は見事です。
スティーブン・キング
青春小説、ファンタジー、ホラー等様々な要素がびっしり詰まったキングの最高傑作の一冊でもある「IT」や「ザ・スタンド」など、ホラー界の大御所です。

関連リンク

作家の読書道:第69回 乙一さん - WEB本の雑誌
17歳の若さでデビュー、残酷さと切なさの混在するテイスト、あっといわせるプロットで一気に多くのファンを獲得した乙一さん。本名で映像作家としても活動している彼が、幼い頃から現在に至るまで、影響を受けたものとは?
321夜『夏と花火と私の死体』乙一|松岡正剛の千夜千冊
この小説はなんと17歳が書いた。作者は1996年の『ジャンプノベル』のコンクールの大賞を受賞した乙一(おついち)君である。ワープロ練習のために書いてみたという感想を読んだことがあるが、どうして、この小説はかなりの傑作である。ぼくはそうとうに褒めたい。
乙一が16歳で書いた儚い子供たちの悪夢のようなストーリー【芥川奈於の「いまさら文学」】
しかし、作家・乙一が書いた『夏と花火と私の死体』(1996年)は、登場人物のひとり・弥生に殺されてしまった五月(さつき)が事の流れを語っているのだ。死体が喋る? なんとも不思議な読み心地である。
『花とアリス殺人事件』 (乙一 著) | 著者は語る - 週刊文春WEB
今やガールズムービーの金字塔となった、岩井俊二監督の『花とアリス』。作家の乙一さんも、熱いファンの1人だ。「高い構築性、作りこまれた世界に魅了されました。コミカルなのにコメディとして流すことのできない切実さがあるんですよね」