S・キング

イラスト1

1958年アメリカ、メイン州デリーに訪れた恐怖の殺人ピエロ、ペニーワイズ。
子どもばかりが次々と姿を消し、町中がパニックに陥る中、恐怖に立ち向かう7人の少年たち。
そして27年後の1985年、ペニーワイズが再び現れ子どもを襲い始める。
7人の仲間が再び集結、ペニーワイズに打ち勝つことはできるのか。

一本の電話が、六人それぞれの平穏を破る。長いあいだ記憶の底に眠っていたものを、揺り覚ます。
二十七年前、ある場所で、あることが起こった。そして、ひとつの約束がなされた。いま、その時がきたのだ。「さあ帰るんだ、故郷の町へ」。だれもそれを止めることはできない。たとえそれが、青天(ブルー)から暗闇(ブラック)へと渡ることになろうとも。( Amazon内容紹介より )

 

キングの代表作の一つでもある、文春文庫で全四巻にもなる長編のホラー小説です。

 

主人公七人の子供時代と成人してからの両方の時代が描かれます。

キングの回想シーンというか、1950年代の描写は実にノスタルジックです。その雰囲気を醸し出すためにも緻密な描写が必要なのでしょう。

青春小説、ファンタジー、ホラー等様々な要素がびっしり詰まったキングの最高傑作のひとつだと思います。少々長いけど、読了後の達成感はその読んだページ数以上のものがある筈です。

 

本書は1990年に一度映画化され、さらにその27年後の2017年にリメイクされました。

リメイク版は二部構成になっており、「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」「IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。」との邦題で公開され、大ヒットしました。

 

[投稿日]2015年04月26日  [最終更新日]2020年3月11日

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