ただひとりの肉親だった祖父を目の前で殺害された渋木祐介少年の生活は、その日を境に一変した。事件を契機に、大物右翼の庇護を離れて成長していった祐介は、やがて祖父と自身の出自、そして祖父の死の真相を知ることになる。運命に弄ばれるかのように、波乱の人生を送る祐介の姿を描いた長編冒険小説。(「BOOK」データベースより)
主人公は幼いころは祖父のもとで暮らしています。しかし、目の前で祖父を殺され生活は一変します。長じて自身や祖父のの秘密が明らかになるにつれ、トルコやアルメニアの歴史が絡むスケールの大きな話になっていきます。
この本を紹介するのはもしかしたら間違いかもしれない、と思うほどに少々とりつきにくい本です。
しかし、後半展開が動いてくるにつれ物語に引き込まれていきます。