S・キング

イラスト1
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幼い頃を過ごした町に舞い戻った作家ベン。町を見下ろす丘の上に建つ廃墟同然の館は昔と同様、不気味な影を投げかけていた。少年の失踪事件、続発する不可解な死、遺体の紛失事件。田舎の平穏な町に何が起きているのか?ベンたちは謎の解明に果敢に挑むのだが…。「永遠の不死」を体現する吸血鬼の悪の力に蝕まれ崩壊していく町を迫真のリアリティで描いた恐怖小説。(上巻 : 「BOOK」データベースより)

町の平穏な日常の陰で事態はさらに悪化していた。増え続ける犠牲者たちと甦った死者たちの出現…。ベンと彼の仲間は次第に自分たちの敵が何であるのか分かりかけたところで、彼ら自身の命が危険に曝され始める。ベンたちは町を吸血鬼の侵略から守ることが出来るのか?「モダン・ホラーの旗手」キングの世界を存分に堪能できる名作が改訂新版で登場。(下巻 : 「BOOK」データベースより)

 

現代のアメリカに蘇った吸血鬼と、売れない小説家のベンやホラーに詳しい少年マークとの戦いを描いた、長編のホラー小説です。

 

そして、住民が吸血鬼と化してしまう舞台となる町がセイラムズ・ロットであり、この町はその後もキングの小説世界のあちこちに顔を出す記念碑的な町でもあります。

例えば、名作『ダーク・タワー』 (角川文庫全十三巻) のドナルド・キャラハンという牧師はセイラムズ・ロットという町の神父という設定ですし、『ニードフル・シングス』(文春文庫全二巻)で破壊されてしまうキャッスルロックという町はこのセイラムズ・ロットを元としていると聞きます。

 

 

そういう意味でも重要な作品と言えるのですが、何より面白いということが一番です。ストーリーの面白さと充実した内容、キングの小説のエッセンス満載のお勧めの一冊です。

[投稿日]2015年04月26日  [最終更新日]2020年3月13日
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