S・キング

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文藝春秋

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“景観荘”ホテルはコロラド山中にあり、美しいたたずまいをもつリゾート・ホテル。だが冬季には零下25度の酷寒と積雪に閉ざされ、外界から完全に隔離される。そのホテルに作家とその妻、5歳の息子が一冬の管理人として住み込んだ。S・キューブリックによる映画化作品でも有名な「幽霊屋敷」ものの金字塔が、いま幕を開ける。( 上巻 :「BOOK」データベースより )

すずめばちは何を予告する使者だったのか?鏡の中に青火で燃えるREDRUMの文字の意味は?絶え間なく襲い来る怪異の中で狂気の淵へ向かう父親と、もうひとつの世界へ行き来する少年。恐怖と憎しみが惨劇へとのぼりつめ、そのあとに訪れるものとは―。現代最高の物語作家、キングの精髄この一作にあり。( 下巻 :「BOOK」データベースより )

 

ある夫婦とその子供の、外界から隔絶されたホテルでのひと冬の物語を描いた長編のホラー小説です。

 

初期の傑作であり、キングの名を一般に知らしめた映画「シャイニング」の原作でもあります。

スタンリー・キューブリックとジャック・ニコルソンという、名監督及び名優で評判だった映画はヒットしました。私もこの映画からキング作品に入った人間の一人です。

 

 

本作品には「IT」(文春文庫全四巻)におけるような、この世のものではない、具体的な異形の存在そのものは出てきません。

しかし、代わりにこの家族を追い詰める意思とでもいうべき存在があります。ホテルの持つ「悪意」と言っても良いでしょう。

この「悪意」と少年ダニーの持つ「シャイニング」と名付けられた能力との戦いの物語でもあります。

 

 

本作も、やはりというか、当然というか、原作の書き込みの緻密さは読み手のイマジネーションをより膨らませてくれます。主人公家族の夫々の内面に深く入り込んで、物語世界の厚みや広さをどんどん広げてくれるのです。

キングの文章力の凄さはこの描写力に裏付けられた物語世界の構築力にあると思っています。ホラーということを忘れて是非読んでもらいたい一冊です。

 

本作品は2015になって続編が出版されました。書名を『ドクター・スリープ』(文春文庫全二巻)といい、本書の36年後のダニー、および本書の「悪」が具体化された「真結族」が登場し、最後の対決の場面を迎えます。

また、この続編はユアン・マクレガーの主演で映画もされています。

 

[投稿日]2015年04月26日  [最終更新日]2020年3月13日
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