鬼はもとより   ( 青山 文平   2015年3月27日

本書『鬼はもとより』は、侍の生き方を追いかける青山文平が経済の側面から武士社会を描いた長編の時代小説です。 侍の世界を新たな視点で描き出す、魅力満点の小説です。   どの藩の経済も傾いてきた宝暦八年、奥脇抄一郎 … “鬼はもとより” の続きを読む

春山入り   ( 青山 文平   2015年3月27日

本書『春山入り』は、全部で六編の短編が収められた著者初の短編の時代小説集です。 侍という存在を青山文平らしいミステリーの手法で描き出した、読みごたえのある作品集でした。   藩命により友を斬るための刀を探す武士 … “春山入り” の続きを読む

伊賀の残光 - 「流水浮木―最後の太刀―」改題   ( 青山 文平   2015年3月27日

その誇りに、囚われるな―。鉄砲百人組の老武士、山岡晋平。伊賀衆ながら伊賀を知らず、門番の御役目とサツキ栽培で活計を立てていた。だがある日、伊賀同心の友が殺される。大金を得たばかりという友の死の謎を探る中、晋平は裏の隠密御 … “伊賀の残光 - 「流水浮木―最後の太刀―」改題” の続きを読む

かけおちる   ( 青山 文平   2015年3月27日

妻はなぜ逃げたのか。直木賞受賞作家が贈る傑作時代長編 藩の執政として秘策を練る重秀はかつて、男と逃げた妻を斬った。二十年後に明らかになる女心の真相とは。松本清張賞作家の傑作。 二十二年前、妻と姦夫を成敗した過去を持つ地方 … “かけおちる” の続きを読む

白樫の樹の下で   ( 青山 文平   2015年3月27日

いまならば斬れる! 人を斬ったことのない貧乏御家人が刀を抜く時、なにかが起きる――。 幕府開闢から180年余りが過ぎた天明の時代。江戸では、賄賂まみれだった田沼意次の時代から、清廉潔白な松平定信の時代に移り始めた頃。二本 … “白樫の樹の下で” の続きを読む

ナンバー   ( 相場 英雄   2015年3月26日

所轄署から警視庁本部への転属が決まった西澤は、意気軒昂として桜田門に向かう。だが、所属は期待していた捜査一課ではなく捜査二課。横領や詐欺事件を捜査するその部署は、同僚をライバル視するエグい捜査員の集団だった。事件の全体像 … “ナンバー” の続きを読む

震える牛   ( 相場 英雄   2015年3月26日

警視庁捜査一課継続捜査班に勤務する田川信一は、発生から二年が経ち未解決となっている「中野駅前 居酒屋強盗殺人事件」の捜査を命じられる。当時の捜査本部は、殺害された二人に面識がなかったことなどから、犯人を「金目当ての不良外 … “震える牛” の続きを読む

村上海賊の娘   ( 和田 竜   2015年3月26日

本書『村上海賊の娘』は、瀬戸内に名を馳せた村上海賊当主の村上武吉の娘・景の活躍を描いた長編の時代小説です。 久しぶりに本を読んで胸のおどる経験をした本屋大賞も受賞した物語で、文庫本で全四巻にもなる作品です。   … “村上海賊の娘” の続きを読む

小太郎の左腕   ( 和田 竜   2015年3月26日

時は一五五六年。勢力図を拡大し続ける西国の両雄、戸沢家と児玉家は、正面から対峙。両家を支えるそれぞれの陣営の武功者、「功名あさり」こと林半衛門、「功名餓鬼」こと花房喜兵衛は終わりなき戦いを続けていた。そんななか、左構えの … “小太郎の左腕” の続きを読む