相場 英雄

イラスト1
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所轄署から警視庁本部への転属が決まった西澤は、意気軒昂として桜田門に向かう。だが、所属は期待していた捜査一課ではなく捜査二課。横領や詐欺事件を捜査するその部署は、同僚をライバル視するエグい捜査員の集団だった。事件の全体像を示さず捜査情報も出さない二課にあって、誰よりも狡猾で悪事に長けた知能犯を西澤は追いつめて落とすことができるのか?犯人・同僚・上司・協力者…。事件に関る人間の裏表を、かつてない緊迫感で描く新しい警察小説。(「BOOK」データベースより)

 

警視庁捜査二課という、経済事犯を扱う部署を舞台にした連作短編集です。

 

警視庁本部に転属がなった西澤だったが、配属先は一課ではなく二課だった。

新しい職場で張り切る西澤だったが、そこは新米刑事。知能犯という未経験の相手の事件処理に当然のことながら失敗を繰り返す。

そうした中、経験豊かな退職刑事の示唆など見えない助けをうけながら、新米刑事は失敗を乗り越えて成長していく。

 

困難な謎解きや、社会派の推理、派手なアクションなどを望むと期待外れになるでしょう。しかし個人的にはこうした人間味あふれた成長譚も好みです。

結構面白く読みました。

[投稿日]2015年03月26日  [最終更新日]2019年2月3日
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