吉原手引草   ( 松井 今朝子   2015年8月28日

廓遊びを知り尽くしたお大尽を相手に一歩も引かず、本気にさせた若き花魁葛城。十年に一度、五丁町一を謳われ全盛を誇ったそのとき、葛城の姿が忽然と消えた。一体何が起こったのか?失踪事件の謎を追いながら、吉原そのものを鮮やかに描 … “吉原手引草” の続きを読む

寒椿ゆれる   ( 近藤 史恵   2015年8月24日

男前ながら堅物の同心・玉島千蔭。今日もその周囲では事件が起こる。美貌の花魁・梅が枝、若手人気女形・水木巴之丞らの手も借りつつ、江戸を騒がす不可解な事件の解決にあたる。今回は、女が苦手な千蔭に久しぶりに“兵”の見合い相手が … “寒椿ゆれる” の続きを読む

首都感染   ( 高嶋 哲夫   2015年8月18日

本書『首都感染』は、文庫本で592頁の、中国で強毒性インフルエンザが出現したという設定の長編のパニック小説です。 エンタメ小説としてそこそこに面白い小説でした。しかし、若干の違和感を覚えたのも事実です。。   … “首都感染” の続きを読む

道絶えずば、また   ( 松井 今朝子   2015年8月16日

江戸中村座。立女形三代目荻野沢之丞が、引退を決めて臨んだ舞台で、奈落へ落ちて死んだ。大道具方の甚兵衛が疑われたが、後日首を吊った姿で見つかる。次に沢之丞の次男・宇源次が、跡目相続がらみで怪しまれた。探索にあたる北町奉行所 … “道絶えずば、また” の続きを読む

巴之丞鹿の子   ( 近藤 史恵   2015年8月14日

江戸で若い娘だけを狙った連続殺人が起こった。南町奉行所同心の玉島千蔭は、殺された女が皆「巴之丞鹿の子」という人気歌舞伎役者の名がついた帯揚げをしていたことを不審に思う。そして、巴之丞の蔭に浮かぶ吉原の売れっ妓。調べが進む … “巴之丞鹿の子” の続きを読む

東京大洪水   ( 高嶋 哲夫   2015年8月9日

本書『東京大洪水』は、『ジェミニの方舟 』という小説を改題した作品であって、巨大台風に襲われた首都圏の姿を描き出す長編のパニック小説です。 シミュレーション小説とは言いにくい作品で、異常気象のもと自然災害に襲われた人間ド … “東京大洪水” の続きを読む

昨日のまこと、今日のうそ 髪結い伊三次捕物余話   ( 宇江佐 真理   2015年7月8日

『昨日のまこと、今日のうそ』とは 本書『昨日のまこと、今日のうそ』は『髪結い伊三次捕物余話シリーズ』の第十三弾で、2014年9月に文藝春秋から刊行され、2016年12月に文春文庫から293頁の文庫として出版された連作の人 … “昨日のまこと、今日のうそ 髪結い伊三次捕物余話” の続きを読む

帰り船   ( 辻堂 魁   2015年7月7日

軽く読めてなお且つ面白い、という小説であることには間違いはないのですが、少々期待にそぐわない展開になってきている印象もあります。 日本橋小網町の醤油酢問屋「広国屋」の責任者である頭取たちが、主人をないがしろにして店の経営 … “帰り船” の続きを読む