路傍   ( 東山 彰良   2016年1月31日

俺、28歳。金もなけりゃ、女もいない。定職にも就いてない。同い年の喜彦とつるんでは行きつけのバーで酒を呑み、泥酔したサラリーマンから財布を奪ったりしてはソープランドへ直行する日々。輝いて見えるものなど何もなかった。人生は … “路傍” の続きを読む

ヨイ豊   ( 梶 よう子   2016年1月29日

黒船来航から十二年、江戸亀戸村で三代豊国の法要が営まれる。広重、国芳と並んで「歌川の三羽烏」と呼ばれた大看板が亡くなったいま、歌川を誰が率いるのか。娘婿ながら慎重派の清太郎と、粗野だが才能あふれる八十八。兄弟弟子の二人が … “ヨイ豊” の続きを読む

M8(エムエイト)   ( 高嶋 哲夫   2016年1月26日

28歳の若き研究者、瀬戸口の計算式は、マグニチュード8規模の直下型大地震が東京に迫っていることをしめしていた。十年前の神戸での震災、あのとき自分は何もできなかった。同じ過ちを繰り返したくはない。今、行動を起こさなければ… … “M8(エムエイト)” の続きを読む

つまをめとらば   ( 青山 文平   2016年1月24日

『つまをめとらば』とは   本書『つまをめとらば』は、2015年7月に文藝春秋から刊行され、2018年6月に文春文庫から274頁の文庫として出版された、長編の時代小説です。 本書は、六編の物語からなる短編の時代 … “つまをめとらば” の続きを読む

つばき   ( 山本 一力   2016年1月14日

つばきは、深川に移り住み、浅草で繁盛していた一膳飯屋「だいこん」を開業した。評判は上々だが、「出る杭は打たれる」とばかりに、商売繁盛を快く思わない者もいた。廻漕問屋「木島屋」から、弁当を百個こしらえてほしいという大口の注 … “つばき” の続きを読む

柳生石舟斎   ( 山岡 荘八   2016年1月12日

柳生新陰流の開祖である柳生石舟斎の半生を描いた小説です。正確には柳生新陰流(やぎゅうしんかげりゅう)とは、柳生宗厳以降の新陰流の俗称だそうです。 剣の道はかほどに奥深く、玄妙なものであったのか―柳生の里をおとずれた神陰流 … “柳生石舟斎” の続きを読む

三悪人   ( 田牧 大和   2016年1月4日

騙されたら、騙し返せ。駆け引きこそが生き甲斐だ―。目黒・祐天寺の火事に隠された、水野忠邦の非情なたくらみ。そのからくりを知った遠山金四郎は、鳥居耀蔵と手を組み、水野に「取り引き」を持ちかける。ひとりの遊女の行く末を巡って … “三悪人” の続きを読む