半村 良

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産霊山秘録』とは

 

本書『産霊山秘録』は1973年1月に早川書房から刊行され、その後各出版社から文庫版が出版され、最終的には2005年11月に集英社文庫から出版されている長編の伝奇小説です。

現時点では紙の本は古本しか見当たらないようなので、下記の書籍の紹介リンクはAmazonはkindle版の紹介になっています。

 

産霊山秘録』の簡単なあらすじ

 

はるか古代から続く「ヒ」一族は、国が動乱期にさしかかると、特殊な能力を使って危機を救ってきたといわれる。その能力とは、御鏡、依玉、伊吹と呼ばれる三種の神器を使ったテレパシー、テレポーテーションであった。物語は戦国の世、織田信長の比叡山焼き討ちから始まり、関ヶ原、幕末、太平洋戦争、そして戦後の混乱期へと四百年の時を越える。歴史の襞の中で動く「ヒ」一族を圧倒的スケールで描くSF伝奇ロマンの傑作。(「BOOK」データベースより)

 

産霊山秘録』の感想

 

半村良らしい長編の伝奇小説です。

 

この『産霊山秘録』も40年くらい前に読んだ本です。

日本の歴史の陰に存在したヒ一族の物語が展開されます。奇想天外なのだけれど妙に納得させられながら読み終えてしまいました。それこそ巧妙な嘘の積み重ねでいかにも真実らしく見せかけて物語が進んでいってしまうのです。

この巧妙な嘘に乗っかって読み終えると、かつてのSFで言われたセンス・オブ・ワンダーにも通じる喜びがあります。それこそが『石の血脈』でも述べた半村良のほら話の面白さなのでしょう。

残念ながら、古書しか見当たらず、書籍の写真すらありません。そこで、上記の写真はKindle版のものを借りています。従って、写真のリンク先はKindle版です。

[投稿日]2015年04月17日  [最終更新日]2024年6月14日

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