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著作

  1. 高い砦
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D・バグリィ 雑感

バグリィは1923年生まれのイギリスの小説家で、残念ながら1983年に亡くなられています。

1960年代から1970年代にかけて、アリステア・マクリーンらと共に冒険小説の旗手としてわが国でも高い人気を誇っていました。

中でも本書『高い砦』はバグリィをベストセラー作家に押し上げた作品です。他にも1971年に発表された『マッキントッシュの男』はポール・ニューマン主演で映画化されるなど、映像化されている作品も多数あります。

[投稿日] 2015年04月29日  [最終更新日] 2015年5月21日
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おすすめの小説

おすすめの冒険小説作家(海外編)

出版年はちょっと古いけど、お勧めというよりは読むのが当たり前と思われる重厚感に満ちた「冒険小説」です。どの作品もの名作、古典的存在です。
ギャビン・ライアル
イギリス空軍で空軍少尉として従軍し、後に新聞記者としての経歴を持つこの作家は、当初は航空冒険小説でデビューしました。その後、アクション・スリラー小説を書き、そして、名作「深夜プラス1」を核に至ります。本作は、凄腕のガンマンであるルイス・ケインを主人公に、ブルターニュからリヒテンシュタインまである実業家を運ぶ仕事を請けるが、その実業家は正体不明の敵から狙われていた。冒険小説の古典的名作であり、日本冒険小説協会会長だった内藤陳氏経営の店の名前にもなっている作品です。
D・バグリィ
1960年代から1970年代にかけて、アリステア・マクリーンらと共に冒険小説の旗手としてわが国でも高い人気を誇っていた作家です。特に「高い砦」は、バグリィをベストセラー作家に押し上げた作品で、70年代に日本で出版された冒険小説の中でのトップクラスの人気を誇っている作品です。
ジャック・ヒギンズ
"ハリー・パターソン"ほか、様々の名義を使い、第二次世界大戦を舞台にした作品や孤高のテロリストを主人公にした作品などを数多く発表されています。なかでも、ヒトラーの命によりイギリスに潜入しチャーチルの拉致しようとするドイツ軍人の活躍が描いた「鷲は舞い降りた」はベストセラーになり、以降は"ジャック・ヒギンズ"名義での出版になっていったそうです。少々古い作品ですが、今でもその面白さは褪せていないと思われます。ミステリマガジン1992年5月号での人気投票で冒険小説部門で第一位をとった作品です。
アリステア・マクリーン
スコットランドに生まれの、戦争、スパイ、冒険小説の第一人者です。自身の第二次世界大戦中の経験をもとにして書いた「女王陛下のユリシーズ号」、そして続けて書かれた「ナヴァロンの要塞」と大ヒットします。更に、この作品を原作とした映画も大ヒットし、日本でも絶大な人気を博しました。手に汗握る第一級の冒険小説作家です。