津本 陽

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越中氷見郡仏生寺村の貧農出身、ござ問屋の下男・弥助16歳は、奇縁から同郷の剣士・斎藤三九郎に剣術の手ほどきを受けた。みるみる上達する弥助の才を愛でた三九郎は、家来に取り立てると約して旅立つ。だが、将来を誓ったお里の非業の死を契機に江戸へ出奔した弥助は、三九郎の兄・斎藤弥九郎の神道無念流練兵館に転がり込む。上巻では、幕末の天才剣士とうたわれた男の研鑽時代を描く。( 上巻 : 「BOOK」データベースより)

21歳になり、練兵館助教・仏生寺弥助の剣名は、「仏生寺一流」の必殺技とともに江戸中に響いていた。それでも師の出世話を固辞し、恋女房おまきとの平穏な生活をのぞむ弥助。しかし道場主が二代目に替わり、おまきを病で失うと、死を求めるように闘いの日々に身を投じていく。やがて動乱の京都で、この純粋無垢にして無頼な魂に訪れた凄絶なる運命とは―。著者会心の剣豪小説、感動の後編。( 下巻 : 「BOOK」データベースより)

 

幕末の天才剣士・仏生寺弥助の生涯を描いた長編時代小説です。

 

仏生寺弥助という人は、江戸三大道場といわれる中の一つ、斎藤弥九郎の「練兵館」の門人の中でも随一であり、当代一番といわれた剣士だそうです。この本を読むまでのその存在を知りませんでした。

幕末ものは結構読んでいるつもりでいたのですが、何故かこの人の名前を聞いたことがありませんでした。主人公の仏生寺弥助という剣士があまり名の知られていない人物だからでしょうか、「柳生兵庫助」に比べると小説としての面白さは若干欠けると感じました。

しかし、そこは比較してのことなので剣豪ものが好きな人にはやはり面白いのではないでしょうか。

[投稿日]2015年04月14日  [最終更新日]2019年1月29日
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