貴志 祐介

イラスト1
Pocket


北島早苗は、ホスピスで終末期医療に携わる精神科医。恋人で作家の高梨は、病的な死恐怖症だったが、新聞社主催のアマゾン調査隊に参加してからは、人格が異様な変容を見せ、あれほど怖れていた『死』に魅せられたように、自殺してしまう。さらに、調査隊の他のメンバーも、次々と異常な方法で自殺を遂げていることがわかる。アマゾンで、いったい何が起きたのか?高梨が死の直前に残した「天使の囀りが聞こえる」という言葉は、何を意味するのか?前人未到の恐怖が、あなたを襲う。( 「BOOK」データベースより)

 

長編のホラー小説です。

 

南米への同行者が、次々と謎の自殺を遂げて死んでいく。そのことを疑問に思った主人公は、自殺の原因が南米で食べた猿からの寄生虫によるものであることを突き止めるのでした。

 

この展開はホラーと言っても、超常的なそれではありません。

しかしながら、この手のものはそれ程怖くもないと思っていたのですが、この作家の筆力はものすごいものがあって、黒い家のような心に直接響く恐ろしさがあります。

人間心理のすきを突くような作者の展開の上手さを楽しんでもらいたいものです。

[投稿日]2015年04月11日  [最終更新日]2020年2月5日
Pocket

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です